https://earthreview.net/over-1-million-israelis-lose-green-pass/
より転載します。
イスラエルで、ブースターショットを受けていない人のグリーンパスの「失効」が始まる。しかし、2回目接種を受けた人のうちの 100万人が3回目接種を拒否している
投稿日:
子どもたちが手にしているのがイスラエルのグリーンパス。 timesofisrael.com
イスラエルでは、ワクチン接種者だけがさまざまな施設や交通機関を利用できるグリーンパスというワクチンパスポートが実施されています(子どもの場合は検査での陰性証明)。
もともとは、ファイザー社ワクチンの 2回接種でグリーンパスが発行されるとなっていましたが、8月からブースターショットを開始した後、イスラエル当局は、
「 3回の接種を受けない場合、グリーンパスは失効する」
と発表しました。
そして、イスラエルの報道では、「 10月3日から、6ヶ月前に 2回を接種した人たちのグリーンパスは、無効となる」と報じられていました。
今後もグリーンパスを保持するためには、 3回目の接種を受ける必要があります。
しかし、現状では、「約 200万人のイスラエル人が 3回目の接種を受けていない」ことがデータでわかります。
人口 900万人のイスラエルでは、9月27日現在、
・ 1回目のワクチン接種を受けた人の数 607万人
・ 2回目のワクチン接種を受けた人の数 562万人
と、1回目を受けた人の多くが、 2回目の接種を受けたのですが(それでも 40万人くらい、2回目を打っていないようです)、
・ 3回目のワクチン接種を受けた人の数 324万人
と、現在までに、238万人の人が「 3回目を打っていない」ことになります。
そのうち、10月2日でパスが無効となる人は 100万人いると報じられていまして、その場合は、「 3回目を拒否した」と言えるかと思います。
その人たちは今後、3回目を接種しない限り、グリーンパスが発行されず、日常の生活でかなり不便なことになると思われますが、それでも、かなりの人たちが、3回目は接種しなかったようです。
これにより、人口 900万人のイスラエルは、現時点では、ワクチンによるグリーンパスを保持している人のほうが「少ない」という状態となってきました。
そして、以下の記事のように、イスラエルの保健当局は「 4回目」という言葉も口にしています。
イスラエル保健当局が「4回目のワクチン接種」に言及。同国の新たな感染者数はブースターショットの中で過去最大の更新を続ける
投稿日:2021年9月5日
なぜ 3回目の接種が極端に減ったのかは、その根本的な理由はわかりません。
「いろいろな状態を見た」からかもしれないですし、健康上の理由もあるかもしれないですし、それはわかりませんが、ブースターショットの拒否者の数が大変多かったことを今回知りました。
タイムオブイスラエルの記事をご紹介します。
3回目の接種を受けていない100万人以上のイスラエル人が、10月3日にグリーンパスを失う
Over 1 million Israelis who haven’t had 3rd dose to lose Green Pass on Sunday
Times of Israel 2021/09/28
2回目のコロナワクチン接種の 6か月後に 3回目の追加の接種であるブースターショットが必要とされるというコロナ政策の変更後、ウイルス検査が陰性でないと、多くの人は、特定の公共の場所や集会にアクセスできなくなる。
10月3日から、最初の 2回の投与を受けてから 6か月後に COVID-19 ブースターショットが必要であるとの方針変更により、100万人以上のイスラエル人のグリーンパスが無効となる。
イスラエル保健省のデータによると、6か月前に 471万 716人のイスラエル人が 2回のワクチン接種を受けたが、追加接種を受けたのは 324万 3,641人だけだ。
これにより、グリーンパスを持たなくなる人の数は100万人を超える。
パスは、3回目のワクチン接種を受けた 1週間後から有効となり、その後 6か月間のみ有効だ。これにより、レストランや美術館を含む多くの公共の場所やイベントへのアクセスが可能となる。
一時的なグリーンパスは、ウイルス検査が陰性の場合に取得できる。この検査は、個人が予防接種を受ける資格がない場合を除き、費用は自己負担となる。
これとは別に、イスラエル保健省は今週、病気から回復した COVID-19 患者でも、グリーンパスを受け取る資格を維持するために、診断後にコロナワクチンを 1回接種する必要があると発表した。それ以前は、病気から回復した人たちはすべてグリーンパス取得の資格者となっていた。
イスラエルは、3回目の投与を公式に提供した最初の国で、8月1日から、最初は 60歳以上に展開した。その後、徐々に適格年齢を下げ、最終的に 12歳以上のすべての人に拡大した。
ここまでです。
現在、イスラエルでは、感染者や死者数は、過去記事「重要な祝日であるユダヤの新年に過去最高を大きく上回る1日2万人超の感染数が記録される」などでご紹介しましたピークは過ぎ、減少傾向にあるのですが、ただ、ブースターショットの拡大と共に「集中治療室(ICU)の患者数」が増加し続けていまして、医療の現場の負担はむしろ大きくなっているように思います。
以下は、イスラエルでブースターショット・キャンペーンが開始された 8月1日からの 3回目の接種数の累積の推移と、「 ICU で治療を受けている人」の日々の数の推移です。
重症患者数は減少していないようです。
しかし、イスラエルにしても、まだ冬は訪れていませんので、問題はブースターショットの拡大の中での気温が低下する季節に何が起きていくかということだと思われます。
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