より転載します。
4:11 更新
高速の太陽風が続いています。CMEによる太陽風の乱れが近付いています。
担当 篠原
昨日のM1.7フレアについて、
今日はSDO衛星AIA171による動画を掲載します。
このカメラでは、
フレアの後のループ状のプロミネンスがきれいに見えます。
昨日の動画は発生直後で終わってしまいましたが、
今回はたっぷり24時間分です。
SOHO衛星では、
このフレアに伴って発生したCMEが撮影されています。
LASCO C2、C3の動画を見ると、
太陽の上半分に少し偏りながら、
全体を囲むようにガスが広がっています。
このため、太陽風の乱れは地球の方向にも飛び出しています。
NOAA/SWPCの予報によると、
明日の朝、4日6時(世界時3日21時)くらいに
地球に到来する可能性があるとのことです。
2日かからないとすると、速度もだいぶ高まりそうです。
どのタイミングで乱れがやって来るか、注目してください。
Mフレア以降の太陽は穏やかで、
小さいフレアが起きている程度です。
2887黒点群は、西の端に沈みかけています。
太陽風は、昨夜には600km/秒まで速度が高まっています。
今日に入るとゆっくりと下がって、
現在は530km/秒ですが、依然、高速の状態が続いています。
磁場強度は、5nTから4nTへ少し下がっています。
磁場の南北成分は、グラフの前半は南北に変化が見られ、
速度が高まっていることもあって、磁気圏の活動は強まり、
AE指数では最大1400nTの大きな変化も発生しています。
グラフの後半からは、
0nT付近で小さく変化する様に傾向が変わっています。
AE指数も同様に、最後は変化が見られなくなっています。
太陽風の高まりは後半に入っている様ですが、
この後は、CMEによる乱れの到来に注目してください。
SDO衛星AIA171による、昨日のM1.7フレア。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)
太陽全体を囲むようにCMEが飛び出しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)
SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)
SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1~0.8 nm、青・紫 = 0.05~0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース
DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース
AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC
27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
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