https://earthreview.net/le-pass-sanitaire-en-france/ より転載します。
フランスは突き進む : ついに「ショッピングセンター」の利用にもワクチンパスポートが必要となり、持たない人は次第に生活そのものができなくなっていく様相に
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数カ月くらい前までは「陰謀論」として片付けられていたことが次々と現実化している世界ですが、特に過激化しているのはフランスを筆頭としたヨーロッパと、監獄社会じみてきたオーストラリアですが、今回は、フランスの最近の状況です。
フランスでは、7月から、劇場、イベント会場、あるいは各種公共施設への入場に、ヘルスパスと呼ばれる(フランス語では le pass sanitaire)、いわゆるワクチンパスポートの提示が必要となりましたが、8月16日からは、バー、レストラン、病院、電車、大型ショッピングセンターを含む、人の集まる場所のほとんどが、ヘルスパスを提示しないと利用できないことになりました。
地域や企業によって実施の厳格ぶりは異なるでしょうけれど、法律そのものでは、「ヘルスパスを提示しない客を入場させた施設側にも罰則」があることが明記されています。
最近、フランスの人々が最も困惑しているのは、
「ショッピングセンターに入る際にもヘルスパスの提示が必要」
となったことでした。
法律では 表面積が 20,000平方メートルを超えるショッピングセンターということで、大規模なショッピングセンターのみとなっていますが、それでも、フランスの各地で、もめ事が起きているようなことが SNS などで伝えられています。
ヘルスパスを持たない人のスーパーへの入場を制止する警察と人々が睨み合う場面
Ruthann
対象は大型店舗のみと書きましたけれど、考えてみれば、日本でも都市部にはコンビニを含めた小さな店舗がたくさんありますけれど、私の実家のある北海道などを思いますと、地方に行きますと「車で買い物に行くタイプの超大型ショッピングモールでの買い物が中心か、あるいはそれのみ」となることが多く、そういう大型店でしか主要な食品や生活必需品を購入できない人々は世界にたくさんいると思われます。
おそらくですが、フランスもそういう地方は多いような気はします。
フランスのショッピング情報サイトによりますと、8月16日から適用されたこの法律による「ヘルスパスがないと入場できないショッピングセンター」の数は、フランス全体で 126店舗になるそうです(他の報道では 144店舗)。
フランス語ですが、以下のサイトに、パリ地域圏の該当店舗の一覧があります。
パリとイル=ド=フランス地域圏でヘルスパスが義務付けられているショッピングセンター
LES CENTRES COMMERCIAUX OÙ LE PASS SANITAIRE EST OBLIGATOIRE À PARIS ET EN ÎLE-DE-FRANCE
フランス政府のウェブサイトによれば、8月22日現在、フランスで「入場の際にヘルスパス提示が義務づけられている」のは、以下の業種です。
8月16日以降、利用にヘルスパスが必要な場所
> バー
> カフェ
> レストラン
> 電車
> 病院
> ショッピングセンター
> キャンプ場
> ホテル
> 博物館
> 遊園地
> コンサート会場
> スポーツホール
> 映画館
> 劇場
> ジム
> 見本市
> カジノ
> 礼拝所
> 結婚式
> クルーズ
> ナイトクラブ
また、同じフランス政府のウェブサイトには、
> 2021年8月30日より、これらの場所、施設、サービス、イベントで働く人々や従業員に「ヘルスパス」が義務付けられます。
とあり、つまり上にあるような場所で働くには、ヘルスパスが必要ということになります。ヘルスパスがなければ、働くことができない。
さらには、以下のような記述もありました。
> 2021年9月30日より、12歳から17歳の未成年者にも「ヘルスパス」が義務付けられます。
12歳の少年少女でも、ヘルスパスがなければ、上にあるような施設を一切利用できなくなるようです。遊園地やコンサート会場にも入ることができない。
このフランスの「ヘルスパス」を取得する条件は以下の2つとなっています。
フランスでヘルスパスを取得する方法
・COVID-19 ワクチンの二回の接種を受けてから 1週間後に有効になる「完全ワクチン接種パッケージ」の証拠を提示する
(ファイザー社、モデルナ社、あるいはアストラゼネカ社のいずれかのワクチン)・過去 72時間以内に得られた PCR または抗原検査の結果が陰性であることの証明
ワクチン接種をしていない場合、先ほどのような場所を利用するたびに、検査での陰性証明を提出しなければいけないのですが、これまでフランスでは、社会保険で受けられていた PCR 検査は、10月から自己負担となると報じられています。
現実には、これらの政策は、フランスの経済の縮小を進めるだけだとは思いますが、しかし、少なくともしばらくの間は続くようです。
数年前なら映画か小説の中にしかなかったような世界が現実となってきています。
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