2011年4月8日金曜日

みんな分かっていたのに・・・・・・

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今回の震災前に稼働していた原発は55機である。
半分近くは定期点検などのためにと待ていたと思われるが、一等古いのは敦賀の1号機だ。運転開始は1970年3月だ。

いま問題になっている福島第一の1号基は1971年運転開始で、2010年9月にはプルサーマルが開始された。
建設当初10年程度で廃炉になる予定だったが、東電と政府の誤った考えから10年の寿命を20年、30年と伸ばし続け、途中重大災害があったにもかかわらず、40年近くも稼働させられて昨年9月にはあろうことかプルサーマルまで実施されるに及んだ。

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F1より後で運転開始となった浜岡原発は、1976年開始の1号機、1978年開始の2号機がともに2009年に廃炉決定となっているのに、動かし続けられていた。
浜岡2号機より古いものが何と15機もあるのだ。

しかも、BWRマーク1といわれる原子炉は欠陥原子炉としてよく知られていたものである。

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もう一つつけ加えなければならないことがある。
それは、危険は分散しなければならないということである。

原子力発電は一つ間違えただけでも大惨事になるのに、一か所にいくつもあれば、シナジー効果的に危険は無茶苦茶に増大するということだ。一つがコントロールできなくなれば、近所にあるすべてがコントロールできなくなるということだ。単に原子炉だけの問題でなく、使用済み燃料さえも悪魔の凶器と化すのである。

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僕は、20年以上経過した原子炉はすべて廃棄処分にすべきだと思う。
この基準でいけば、全部で59機ある原子炉のうち40機は該当することになる。

今回のことで分かったはずだが、日本の原発技術は未熟で、一朝事あればアメリカやフランスに頼らなければならないほど何もできないのだ。

一般火災なら、消防隊が延焼防止のために周辺施設を有無を言わせず壊すことができる。
原発ではなぜそれができないのか。
原発事故を想定した対策が全くとられていないからでしょう。
対策を立てられないまま放置されてきたのが原発なのだ。
今回の事故は起こるべくして起きた。ケセラセラの世界ですべてが進められてきたのである。
そんな無責任が戦後の日本でまかり通ってきたのだ。
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