僕が10代のころまでは、町一番の建物は小学から高校までの学校だった。
校舎の窓からよく考えたものだ。
「僕はやがてこの町を出てゆく運命だが、きっと学校より大きな建物の就職先はないだろうな。」
小六の時の教師があまりにもひど過ぎたので教師には絶対なりたくなかった。
しかし、学校以上の大きな職場は考えられなかった。
昭和40年代にできた役場の新庁舎も、学校にはかなわなかった。
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今、あの町で一番大きい建物は皇室系の大病院であり、二番目は老人施設になった。
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そう言えば、ヨーロッパを旅行するとまず目につくのは教会である。
どの町に行っても、バベルの塔のように大きい。
日本では病院がキリスト教会の役割、すなわち信仰の対象になっているかのようだ。
「信者」はここに惜しげもなく全財産を投げ出す。
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僕たちは、いつから新興医学教の信者になってしまったのだろう。
牧師ならぬ医師たちは頭も悪い。
糖尿病や高血圧を治すのに薬を売りつける。
適切な運動や、正しい食事など教えはしない。
医師に考える力などないのだ。
それでも、あの町では医者が一番偉いようだ。
どこぞの町では、病院の次に大きい建物は役所だそうだ。
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