2011年3月6日日曜日

官のことは官に聞け

今は日本のお役所も大変である。
なにしろアメリカの統治下にあって、対外的には何もできず、もっぱら自分の私腹を肥やすことにまい進するしかないのですから。

日本の今の身分制度は次のようになっている。

1. 華族-----何千年何百年来の支配階層。 天皇家とその周辺氏族。藤原系はその代表。
2. 公務員---一部実力制(科挙みたいな)ものもあるが基本的に世襲制。 法律で豪商を操る。
3. 豪商-----一部大手企業の所有者とその一族。雇われ社長などは除く。
4. 一般市民----民主主義国家では聞こえは良いが、実質は『民奴』ともいうべき隷属的な人々。

姉歯事件の時に、ある社長が『ヒエラルキーが違う』と言ったのは、自分を豪商と位置づけ、姉歯氏を民奴とみなしたからに他ならない。
そのヒエラルキーとは、たとえば上記のようなものなのです。

ところで、官のことは誰に聞けばいいのだろうか。
官は官で自己主張もするし、意見対立もある。
しかし、官の決定的特徴として、自己主張ですら自費ではやらないという特性を持っています。
堂々と官費でやります。
政府刊行物といわれるものです。
地方は地方でその小型版があるかもしれません。

政府刊行物には、もちろん上意下達的なものも多いです。
お互いの情報交換的なものもたくさん含まれています。
「官は自分の飲み大すら出さない」とはよく言われますが、官費でできるものはすべて官費でやります。.

したがって、力のある役人がその主張を出版物にする必要が生じたときは、必ず公費を使います。
政府刊行物などを見れば、その部分が見える場合があります。

ただしご注意。
政府刊行物の主旨は、

依らしむべし、知らしむべからず

ですから、そのつもりで読まないと、罠にはまります。

たとえば欧州二本松藩には有名な戒石銘というのがあります。
『お前たちが徴収している税金は、民の脂だから、絞りすぎると民が死ぬ。
民が死んでは税もとれぬ。死なない程度に絞れ』
と書いてあります。

官のことは官に聞くしかないですが、以上のことを肝に銘じながら読むしかないです。

蛇足ですが、マスコミも支配しているのは官そのものですから、そのつもりで情報収集すべきです。
民奴たる我々には、発信手段が限られているので仕方がありません。

このように、国家の体制は国民の一割を占める人々によって独占されているわけですが、近頃の中東革命のようにこれを逆転する道はあるのでしょうか。

むしろ、第一第二のヒエラルキーの人々が(米英の忠実な僕(しもべ)として)やっているように、私たちも(モノづくりの担い手としての)忠実な僕(しもべ)を演じとおすしかないのかもしれません。

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