2011年3月19日土曜日

思考は現実化する ?

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昨年末、年末年始をどうやって過ごすか迷っていた時、福島の久保さんから「県北に万歳楽山という山があって、近頃日本の中心がここに移ってきたらしい。これから日本全体を揺るがす大きなことが起こる。」という報告がありました。

わたしは、『ああそうですか。私も調べてみます。』と答えてネットで調べたり、国見町長が書かれた同名の本が出てたので取り寄せて読んだりしていました。

そのうち、東京の勤務が終わり、柏崎原発で働くことになり、「原発事故--チェルノブイリ爆発は直下型地震が原因だった」という本があったので読んでいました。でも、これはあくまでも数年前の中越地震を考えてみようとの思いでした。

雑誌ニュートンでも、2008年に『連続して発生する巨大地震』---M9-超巨大地震--というのが出てました。
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そして、この3月11日、ついにこれらのことが現実化してしまいました。
また、これを書いている今日は、あのフセイン打倒のためのイラク戦争が始まった日です。

前にもこのブログで書きましたが、地震大国である日本に原発を造るということは、日本自身の自爆装置を埋め込むことと同じだということを、改めて現実の問題として深く胸に刻み込むことになりました。

たとえ、今の問題が事なきを得て収束したにしても、その傷跡はあまりにも大きく、日本のみならず、世界中で反原発の嵐が吹き荒れることでしょう。

たとえ、生活や経済にマイナスの影響があっても、原発コストがいかに計算不能なほど莫大かを人々は知ってしまいました。

日本の原発は、戦後、死刑からまぬかれた数人の戦犯たちと、戦争に国民を動員してきた官僚たち、戦後も生き延びた財閥たち、旧貴族たち、新興勢力では中曽根康弘や正力松太郎達が自民党政権のもとに日本国中にセットした地雷です。

『地雷』は日中友好の父田中角栄の故郷から数キロの柏崎にもいち早く作られました。
福島はもちろん幕末時の敵国です。
第一号は水戸藩ののど元に、駿府に近い浜岡にも作られました。
当時は、広島、長崎の原発程度しか頭にありませんでしたから、日本全体を揺るがすような威力は想定していなかったのでしょう。

今日の報道では、福島県産の牛乳から放射能が検出され、出荷・販売が停止されるとのことでした。
日立市周辺のホウレンソウもです。

このことは何を意味するのか。
少なくとも福島県は阿武隈山地以東、茨城県北部に至るまで、農業ができなくなるということです。
おそらく、間もなく無人の地と化してしまうでしょう。
私も、二度と故郷に帰れるかどうかわかりません。
すでに、人が住み、モノを作る土地ではなくなったということです。
ダイオキシン騒ぎのときとはわけが違いすぎます。

思考が現実化する----というよりも、これほど多くの人々が心配し、警鐘を鳴らしていたことが、行政の無策のために現実化してしまったということだと思います。
行政は『無策』だったのではないかもしれません。
むしろ、積極的に今回のような事件が起こるように、せっせせっせと種をまき続けてきたのだと思います。

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