2021年5月8日土曜日

サミュエル・ウルマンの詩



青  春  サミュエル・ウルマン  岡田義夫氏訳


青春とは人生の或ある期間を言うのではなく、心 の様相を言うのだ。

優れた創造 力、逞しい意思、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心 

安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。


年を 重ねただけで人は老いない。

理想を失う時に初めて老いがくる。


歳月は皮膚のしわを増すが、情 熱を失う時に精神はしぼむ。

苦悶や、狐疑、不安や恐怖、失望、

こういうものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ、

精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。


年は70であろうと16であろうと、その胸中に抱き得るものは 何か。

驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、

その輝きに似たる 事物や思想に対する欽仰、

事に処する剛毅な挑戦、小児の如く、求めて止まぬ探究心、

人生への歓喜と興味。


 人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる。

 人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる。

 希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる。


大地より、神より、人より、

美と喜悦、勇気と壮大、そして威力の霊感を受ける限り、

人の若さは失われない。


これらの霊感が絶え、悲歎の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、

皮肉の厚氷がこれを固くとざす に至れば、

この時にこそ人は全くに老いて、神の憐みを乞うる他はなくなる。


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