2017年8月16日水曜日

僕らは太平洋戦争の真実を少年雑誌で学んだ

僕らは東京オリンピックがあった年までに小・中学時代を過ごした。オリンピック勝ちがづいてからテレビが普及しだしたので、それまでは雑誌が主力の情報源だった。

昭和20年代後半は朝鮮戦争もあって、太平洋戦争物の特集はしょっちゅうだった。雑誌で読んだことを図書館で調べたりもした。だから、真珠湾のことも、ミッドウェーのことも、彼我の戦力、航空戦闘機のいろいろと優劣、戦艦の事戦車のこと、あらゆる情報が載っていた。今の子供雑誌とはわけが違っていた。眞田10勇士の物語と一緒にあらゆる軍記物が組まれていた。

少年雑誌は、「少年」「冒険王」はじめ、近所の家はどこでもツーカーだったから、その親たちが読んでいるものまで、くまなく目を通すことができた。もちろん「夫婦生活特集」なんか隠れて目を通したものだ。

だから、2.26から終戦に至るまでの通史から、戦力分析、果ては軍事将棋なるゲームまで一通りマスターしたのは中学1-2問までにできたのである。

今の子供雑誌にはガンダムの性能比較は出ていても、実際の歴史を教えてはくれない。

しかし、昭和20年代後半の朝鮮戦争についてはほとんど教えてくれる雑誌などなかった。
米国軍とこれを後方支援する日本軍が、朝鮮半島でどれだけ極悪非道を行ってきたか。日朝間の悲劇は太平洋戦争時代のものではないのだ。朝鮮戦争の残骸なのだ。あれは後のベトナム戦争よりもっとひどかった。この戦争抜きに日朝関係を語ることなどできないのである。あの戦いがなければ今の慰安婦問題など起こらなかったのだ。虎に直接向けられない矛先を虎の威を借るキツネに向けているだけだということに、日本人は気付かなければならない。戦後史などどこでも教えてはくれないからね。

8月21日から米韓合同軍事演習が始まろうとしているが、この100年間の歴史の真実を見ないと、本当の意味での認識に立てない。

今の子供たちにも、ぜひ戦争のありのままの姿を伝えてやってほしいと思う。反戦だけではない戦争の真実を。

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