2017年4月30日日曜日

手塚富雄訳の「神性」

やっと再発見である。
高校時代に出会って、常にあこがれ、希望の糧としてきた詩。
だが最近の違う方の訳は僕にはあまりにもしっくりこなかった。
若い時の感動が、手塚富雄ではじめてよみがえる。
50年ぶりの再会と言っていい。
アマゾンの書評に全文があったので、失礼ながら以下に転記させてもらった。



「神性」   ゲーテ

人間は気高くあれ、
情け深く善良なれ。
それのみぞ、
われらの識るあらゆる存在より
人間を区別する。

未知なれど
われらのほのかに感ずる
かのより高き存在に贄(にえ)をささげよ。
人間はそのより高き存在に似てあれよ。
現実のわれらの挙手が
その実在を信ぜしめよ。

見よ 自然は 非情だ
太陽は 善人をも悪人をも ひとしく照らす。
罪人にも 無辜のものにも月と星々とはかがやく。

風と奔流 雷電と嵐とは
ひたぶるに猛って 疾過し
われをも人をも
差別なく拉し去る。

運命もまた 選択を知らぬ。
童子の無垢の捲髪をも
罪を重ねた老爺の頭露も
ひとしなみに犠牲とする。

永遠の 厳しい大いなる 法則にしたがって
われらすべては 
われらの存在の圏をめぐるのだ。

ただ人間のみが
不可能事を行う、
人間は区別する、
選択する、裁断する、
人間は刹那に持続を賦与しうる。

人間のみが、
善人に報い、悪人を罪し、
癒し、救い、
目当てなく交錯するすべてのものを、
有用に結合することができるのだ。

そしてわれわれはあがめる、
不滅なる存在を。
あたかも、そもまた人間であるように、
そして最善の人間が、
小さき圏においてなすこと なしうることを
そがおおいなる圏において
なしつつあるように。

気高き人間は
情深く善良なれ。
倦まず創れ、
益あるもの、よきものを。
そしてわれらのほのかに感ずる
かのより高き存在の原型たれ。

汚染と温暖化

地球は病んでいない。
人間社会が病んでいるのだ。

豊洲問題は単に市場の地下の問題ではない。
このことによって、地球は病まないが、人間社会が歪んでいく。

地下汚染は昨日今日始まったことではない。
僕がいた福島では、50年も前から
キャノン福島工場や、洗濯屋そのほかの工場排水によって、
地下水汚染が人間生活に適さない環境を作ってきたことが分かっている。

田舎町の福島でさえそうだ。
ましていわんや大都会においてをやである。

おそらく、日本ではすべての都市部で同様の具合になっている。
豊洲が掘り起こしてくれたこの問題。
他国の環境汚染に口出しするどころの立場ではない。
今でも日本は、数十年前と変わらない汚染大国なのである。
脚下照顧である。
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地球温暖化だって、都合の良い解釈に過ぎない。
そもそも地球にとっては特段の異常ではない。
人間社会にとっても、どんな不都合をもたらすか、解釈そのものがご都合主義だ。
センチミリミリの単位が、なぜか東京やニューヨークの沈没などという話になるし…

もし地球がもっと暖かくなったら、
もともと寒冷地に近いヨーロッパ北部や、シベリア、カナダなどの広大な土地が温かくなれば、人間の活動範囲はますます広くなるはずなのだ。
古い町がすたれ、新しい町が起こるのは、歴史の必然であり、慌てふためくことではない。
地球の歴史を学んだものとして、そう思う。
ただ、人間の既存の文明が打撃を受けるだけ。
人類はさらに発展していくだろう。

石炭火力などがやり玉に挙がっているようだが、原子力に大義名分を与えようとするのみだろう。
はっきり言って、原子力以上に手に負えない大災害を過去現在引き起こしたものはない。
「平和利用」そのものが詭弁である。

というわけで、皆さん気をつけましょうね。


2017年4月27日木曜日

美しい風景

今から5・60年前、中学の教師はこう言った。
「貧乏は悪いことではない。
つぎはぎの服でもよい。
汚れを洗濯して着ていればそれで良い。」

当時、清貧は美徳だった。

現代の立候補者たちは言う。
「豊かな街を作ります。
企業を誘致します。
病院を作ります」

田舎町の青年は言う。
「この町にはほかの町と対抗できる産業がない。
楽してお金を稼ぎたい。
娯楽施設がほしい」

現代では清貧は悪徳だ。

最も尊敬されるのは、
金儲けのうまい政治家と、
金儲けのうまい医者と、
金儲けのうまい商人だ。

僕のいる新潟県は、今 山菜の花盛りだ。
夏になると食べきれないほどの野菜ができる。
秋の味覚も捨てがたい。
ここで生活するには、お金は必要最小限でいい。

でも、お金と、安楽な生活を求めて街に出て行く人々の群れは止まらない。

桜の季節になれば、山里の一本桜やヤマザクラに目を止める人はいない。
人々は、三大夜桜や名所といわれる所になだれ込む。

目の前の四季の移ろいに目をやらず、
テレビやラジオ新聞の「情報」に振り回されて、
本当の「自分」を見失っているように見える。

一番美しいのは、自分自身の心の中に見える風景だってことに、
誰も気づかない。




2017年4月20日木曜日

アジアを収奪する欧米

2017/04/19(水)3 「北朝鮮問題」を考える時に忘れてはいけないこと
アジアを収奪する欧米列強
私たちアジア人は…
昔から,欧米列強の『略奪の対象』だったし,今も,『収奪の対象』だということ.この歴史事実はアジアに於ける政治・経済・文化・軍事を語る場合,絶対に忘れてはならないでしょう.
もう一つ忘れてはならない歴史の事実があります.
それは,地球上で最も儲かるビジネスは…
他国を崩壊させて,その国家の「国富の全て」を収奪する強盗商法!
この強盗商法の餌食になった国々は,この世の生き地獄になります.
最近では,イラク,リビア,ウクライナ.シリアは現在進行中.
古くは,中国(清国)が,英国によってボロボロにされ,収奪されまくりました.
英国は,インドを武力で,中国をアヘンと武力で収奪しまくることによって大英帝国を築いたのです.
欧米列強から見て,最もオイシイ国.それは今でも中国です.
中国の国内,あるいは近隣地域で騒動や戦争を起こし,中国を何とか崩壊させて,分割統治し,収奪しまくる!
こういう中国で行った昔の「略奪の記憶」と,これからの「収奪の夢」を,欧米列強は忘れないし,捨てることもないでしょう.
悪魔でも,ターゲットは中国なのです.
韓国に配備されたTHAADも,ターゲットは北朝鮮ではなく,中国です.
北朝鮮という国は,じつは,欧米列強にとっては,脅威でも何でもなく,中国侵攻のための踏み石でしかない!
ですから,『先ずは北朝鮮をツブしておこう!』 と…
軍事的には米国が先頭に立ち…
政治・経済的な面で北朝鮮の内部に入り込む作戦を行っているのが,英国と仏国です.
日本は,麻生太郎の会社が仏国と協同して北朝鮮に入っています.
なお,英国の謀略機関・MI6は,米国の謀略機関・CIAとはツーツーの関係で繋がっています.
さて,結論.
  • 我々が「国際政治」を考える上で,忘れてはならないことは…
  • 『アジアは欧米列強の収奪の対象でしかなかった』という歴史の事実を忘れないこと.
  • アジア人同士が,隣国・隣人を憎み,軽蔑し,争うことは,欧米列強が望むところ!だということ.
  • とくに米国は,アジア人同士が憎しみあうように,マスコミを使ってアジア人を洗脳してきたこと.
  • 『分割統治』をしやすくするためにマスコミを使ったワケです.
  • だから,その手には乗るな!ということ.
  • これから米国がヤルことを冷静に観察していきましょう.

2017年4月18日火曜日

悪魔とお金

封神された悪魔たち

パンドラの箱に閉じ込められていた悪魔たちは、知恵の実を食べた人々によって解放された。

それは悪魔の元素といわれる硫黄S
ハムレットの父を殺した毒薬の王水銀Hg
人類を滅ぼす究極の悪魔ウランUとストロンチウムSr
地獄の門を開けるかプルトニウムPu・・・・

3大エネルギー革命といわれる電気、石油、原子力。
これが僕らに本当の幸福をもたらしたのかどうか、大いに疑問がある。
これらを人類はコントロールしきれていないのが実情だ。

電気がもたらしたものは、アホを受け入れるさんま劇場であり、見るだけのスポーツであり・・・
電気を作る現場での果てしのない3K労働であり、家庭を持てないジプシー労働者である。

石油は熱としては良いものだが、化学を生んだ事により果てしない有害毒素をまき散らし、戦争とあらゆる病気を生み出した。

原子力は無限の熱により地球をボイラーのように温め、人類をとめどのない殺戮に駆り立てる。

そして、人類最悪の発明とは、お金をおいてほかにない。











殷周革命今再び・・ある日のたわごと

3月から始まった日米韓の北朝鮮に向けた合同軍事演習。
今月いっぱい続く。

アメリカの国防予算は総額65兆円規模だが、このうち数兆円分はミサイル、燃料その他ですでに日本海で消費されている。
「外国のこと」として日本のマスコミは報道しない。

昔の薩英戦争や下関戦争みたいに、大砲の連発花火に遭いながら張り子のトラで吠えていた薩長を思い出させる。
あの時は、薩長はあっという間に英米の手に落ち、傀儡国家明治日本を作らせられたよね。

あの頃、小栗上野介などは「どうせやるならサシで勝負しよう」と息巻いたけど、ジョンウン君もそんな不敵な感じをにおわせているよね。
江戸幕府の二の舞はいやだよね。

アメリカは国会やバルト海でも、いや世界中で暗黒街のボスを演じているけど、みんな分かっているんだよね。本当の悪が誰かってこと。

2008年4月14日米公開の映画アイアンマン
この中でデモンストレーションされた最新式クラスターミサイル「ジュリコ」の現代版は先日お披露目となったMOABだ。
映画の公開日の前日に。
トランプさんは習近平さんに会う日程に合わせたかったようである。

これは兵器産業スターク・インダストリーの新製品というわけだが、アメリカにとって戦場とは兵器の実演展示会にすぎない。おそらくこれは当兵器産業の実演デモだったのでろう。330億もかけて。

正義も道義も、理性も知性もない国アメリカ。
中枢は妖魔どもに占領されてしまったのだろう。

妖魔どもはやがて滅びゆく運命にある。
殷周革命、歴史は繰り返す。


2017年4月17日月曜日

ルシファーを崇める人たち

いまどきイオンなどの量販店に行くと、何とかパミュ・・・とかの歌、---イースターイースター---などと連呼する変な歌に出会う。

西欧文明というか、ここ数年来けたたましくなってきたカボチャのお化けのお祭りに閉口してきたものですが、今度はイースターかいって感じ。

ところで、前回の記事で今のキリスト教は偽物だよと書いた手前、じゃあその逆の悪魔教は本物なの? と問いかけてみると、どうやらルシファーというのも、同じ悪魔教徒(現在のキリスト教)の表裏一体のことらしい。つまり、とっちもバチカンの手の中にあるっていうこと。仲の良い双子の兄弟なのさ。

本物のキリスト教はどこにあるの ?。

それは、我々日本人の心の中にあるのです。
ただし、現在の皇室や政財界の中にはありません。
彼らは西欧の諸制度のコピーでしかありません。

本物のキリスト教は、日本神道の中に、中国道教の中に、儒教の中に細々と残っています。
東洋的慈愛の思想こそ、本物のキリスト教だと思います。
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キリスト教原理主義といわれるアメリカを見てください。
3月1日から4月末まで、対北朝鮮で何千何万発ものミサイルを撃ち込んできたアメリカ。
たった1発の北朝鮮ミサイルを撃たせたくて…。

世界のマスコミはアメリカの支配下ですから、見方はゼロ、敵は撃った。とはやし立てます。
日本は、自衛隊より米軍のほうが多くて立派な完全米国支配下にありますから、いうことを聞くしかありません。

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お釈迦さまも、初期の経典の中で、仏法僧を妄信してはならないと諭していますが、今こそ末法の世、その答えは自分自身で出すしかないようです。

キリストにも、ルシファーにも騙されないように、自分を磨いていこうね。


2017年4月16日日曜日

キリスト教の"原罪"とは、そして

ローマカトリックが猫を被った狼であることは周知の通りです。
ローマ帝国は世界統治のためにキリスト教を簒奪し、成り済ましたままの状態が現在の世界です。
そもそも、キリストを殺しておいて、「俺はキリスト者だ」なんて、通る世の中が変ですよね。

それはさておき、僕の若いころは、キリスト教の原罪とは、エデンの園で"神の教えに背いて知恵の実を食べて恥ずかしい裸でいることに気づいたこと"とされていました。
こんなことが万死に値する「罪」になるのだからキリスト教って怖いなあーって思った少年時代でした。

裸で生まれて裸で死んでゆく、そのどこが悪いのか。

しかし、今の僕は違う解釈をしています。
人間の原罪とは、「富」を発見したことです。
「私有財産」と言ってもいいかもしれません。

人は、私有財産の獲得に目覚め、「富」を戦い取ることを覚えました。
この戦いにはルールがありません。
富の所有者を殺し、奪い取ることもルールブックでは正当でした。

ローマはこの「富のルール」をキリスト教の衣を被って正当化したのです。
以来、白人社会は「簒奪と殺戮、己よければすべてよし」を教義とするに至ったのです。

そもそも本当の人間の知恵の第一条は「殺すなかれ」でなければなりません。
モーセの十戒も、仏教の教えも、第一条は「殺すなかれ」のはずです。

これを示さず、ひたすら人間同士の殺戮に走る近現代史の白人の歴史は「人間」の歴史ではないと思います。
特に「大航海時代」以来のスペイン、ポルトガル、フランス、イギリス、アメリカ。
多分、原「キリスト教」の「原罪」第一条を破る「悪魔の所業」と言えると思います。

僕は、キリスト者でも。仏教徒でも、ましてやイスラム教徒でもありません。
しいて言えば、日本教信者かもしれないですが、

「隣人を殺してでも富を奪う」現在のキリスト教徒には、ついていけないどころか、
あこがれのローマ、ベネチア、フィレンツェ、パリ、ロンドン、ニューヨークとともに
早く目の前から消え去ってほしいと願うのみです。

皆さんも、ウソキリの教義をまともに信じてはいけませんぞ。