2016年6月24日金曜日

「成長戦略」の未来は地獄

幻の成長戦略

現代資本主義は「企業の成長」や、「弱肉強食」、進化論的「適者生存」などを信条としている。

地球は小さな宇宙船と同じであるといわれてから久しいが、狭い地球の中で成長しようとすると、最終的には単独支配を目指さざるを得なくなり、他者を押しのけて頂点にたっても、それまで押しのけられた者たちの「亡霊」に悩まされることになる。


つまり、やがて「単独支配者たち」が膨れ上がって、新たな「弱肉強食」が始まり、「適者生存」の闘争が引き起こされるのは必至だからだ。

行き着く先はこの世の地獄。
お互いに食い合い、殺し合いする以外に「生きる道」はないからだ。

----------------------------------
アベノミクスを批判するつもりはない。
「幻」を批判しても始まらない。

ただ、日本経済の成長は99パーセント「幻」であることが明らかになりつつあるのだ。

「成長」のために「侵略」すべき領域が小さくなり、今や飢えたタコのように自分の手足、国民自体を餌にし始めている。

自国民の中で、「選民」と「賤民」を分化し、選ばれし者たちの中で富を再分配しようとしている。
すでに、支配者たちは非支配者たちと異なる言葉を用い(非支配者はそれを「ウソ」といい、「言行不一致」という)、お互いに理解し合うことができなくなっている。
人種の分化は現実のもの。
お互いに見ている世界が違うのだ。

偽りの選挙、偽りの議会で偽りの法律を作り、偽りの政治・経済を推し進める。
これが現実の、真実の世界なのだが、誰でも気づいていながら気付かないふり、バーチャルな現実の中でなすすべなく騒いでいるといった状況だろう。

-----------------------------
神は死んだのである。
「産めよ増やせよ、自国民のみ栄えさせよ」といったバイブルの神は、「成長戦略」の中で自身の悪魔性を暴露して死んだ。

棲み分けるしかないのである。
今日より明日は豊かな良き日を求めるのは「幻の成長」でしかない。

そういう意味では「子孫繁栄」は幻なのだから、僕たちは異なる価値観を生み出し、異なる「成長」を生きなければならないと思う。


0 件のコメント:

コメントを投稿