2011年12月12日月曜日

月に願いを…

12月10日。今日は満月…と思っていたら、「皆既月食があるよ」と誰かが教えてくれました。
土曜日でも仕事だったので、ホテルに帰ったら早速松島に出かけて、月見のスポットといわれる観光桟橋前広場で見ることにしました。
夜の7時半ともなると、さすがに人っ子一人いません。寒い夜空に、僕と同じく一人ぼっちの月がかかっていました。




観光桟橋前の公園からライトアップされた五大堂を撮りました。松の木の上にちょこっと見えるのが五大堂の屋根です。
先月はここで茶会などが開かれたそうです。松島のイベント広場といったところでしょうか。





月食までは時間がありすぎるので、とりあえず腹ごしらえをしてホテルに戻ることにしました。
煌々と明かりがともっているのが「石田屋」さんです。
さすがに先客は一組5名の男性客のみでした。日本人2名、中国人2名が共通語英語という形で為替変動のことを話していました。
さて、前日12月8日は大潮でした。この店の女将によると、3.11の津波によって、海岸一帯の地盤が相当沈下しているらしく、建物前に駐車場があるのですが、そこまで潮が満ちてきたそうです。ですから、大潮の時間が近づくと駐車場には車を止めないほうがいいということでした。



「石田屋」さんのおかみさんです。掛け時計の下に矢印が書かれた紙が貼ってあります。津波の後でも時計は動いていたので、少なくともここまで水につかったということです。彼女はもっと上まで来ていたと言ってます。それでも、経営継続か否かの選択に迫られた結果、これからの老い先、店と運命を共にしようと戻ってきたそうです。




月食はホテルに戻ってから見ることにしました。
太陽、地球、月が一直線になるのは当然深夜しかありません。23時過ぎには月の形がほとんど見えなくなりましたが、ないものは撮れないので、22時半の月食のみ載せます。外は氷点近くまで冷え込んできました。

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