2016年9月25日日曜日

太公望は偉かった

宮城谷昌光の「太公望」が出た時、一気に読みとおして大変感動した覚えがある。

また、NHK-FMのラジオドラマ「封神演義」も、たまたま聞いていて面白かった。

これらがきっかけで、CDドラマや、中国のTVドラマのDVDなどをコレクションしているうちに、尖閣諸島(中国名魚釣島)についても興味がわいてきた。

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日本でも、古来中国の歴史、思想などに深く興味を持って、さまざまな研究がなされてきた。

いわく、史記、論語、老荘思想、儒教や道教、、、、、昔から日本人に多くの共感で迎えられた思想、それは「易姓革命」である。

---は己に成り代わって王朝に地上を治めさせるが、を失った現在の王朝に天が見切りをつけたとき、革命(天める)が起きるとされた。(ウィキペディアより)

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テレビドラマを見ると、現代においても中国の始まりの一つとして太公望らによる周の成立を見据えているようである。天命という言葉が主軸になっているのが封神演義なのだ。中国の基盤がここにあると、現代中国人たちも考えているらしい。いまでも何度もドラマ化されているのだ。

徳による統治が中国の理想といってよい。
欧米諸国などにはない思想である。

太公望が釣り糸を垂れたといわれる魚釣台は陝西省にあるのだが、この故事にちなんだのかどうかわからないが、中国名魚釣島は、中国人にとっては絶対に譲れないアイデンティティーに触れるものかもしれない。太公望の出身が東海上にあったという説も有力だからだ。
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宮城谷文学における「太公望」は白眉であるが、中国は殷の紂王を生み太公望を生んだ国である。周の太公望の治世を理想として国の指針とするならば、一般庶民にとっても望ましい国造りになることと思われる。

翻って、我が国のことも考えてみたくなる。


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