蜂子皇子は異様に黒ずんだ顔立ちだったという。
崇峻天皇の御子であり、出羽三山の開祖と言われる人である。
本来は皇太子であるお方が、何故下向せねばならないのか?
唐突だが、シルクロードの話になる。
シルクロードは西域と日本をつなぐ道。
崇峻の妃である小手子は絹織物の技術者集団と共に、奥州川俣の地に辿り着いているが、繋がらない話ではない。
すなわち、西域からの使者がもたらした物は、人、つまり皇族に連なる人とその取り巻き人たち。生活技術集団。 モノ、つまり食物生産手段と衣類製造技術。中にはネズミが紛れ込んでいたかもしれない。ネズミは船で運ばれる。海のシルクロードである。当時ローマで流行していたペスト病までも連れて来たのだ。
ペスト病には黒死病というのがある。文字通り皮膚が黒変する。
蜂子の皇子はこれに感染してしまったのかもしれない。
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