せんだって訪問したベニスの風景を思い出しながら、シェークスピアのベニスの商人の映画を見た。
有名な「肉1ポンド」の法廷話なのだが、改めてユダヤ人たちがどのように迫害されてきたかを思い知らされた。この映画では、キリスト教徒がユダヤ人に対してとってきたことのほんの一部が描かれているに過ぎない。
ユダヤ人を迫害してきたのはキリスト教会であり、キリスト信者たちである。
何もユダヤ人迫害はされヒットラーの専売特許ではない。キリスト教という名の悪魔教の根本的な問題なのだ。キリスト教的に言えば、「キリスト教の原罪」なのだ。
なぜキリストを磔にしたローマがとがめられずに、ローマと内通したユダ一人が悪者にされたのだろうか。
キリスト者は非キリスト者を権利ある人間とはみなさない。特にユダヤ人はキリストを悪魔に売った者として排斥される。排斥とは地上から消滅ということである。
そして、非キリスト教徒である日本人までもがなぜかユダヤ人を憎んでいるのがこの世の中なのである。日本人はクリスマスを祝い、ばれんたんでーバレンタインデーを祝い、13日の金曜日を忌避する人が多いが、日本人はいつキリスト教に改宗したのだろうか。
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ベニス土産の一つに「仮面」があるが、ローマはキリストを磔にした後数百年たってから、キリスト教を国家統治のために、国家を超える国家建設のために、キリスト教の仮面をかぶった。ローマ法王である。バチカンのキリスト教は本当のキリスト教ではない。国家統治のため、世界征服のための隠れ蓑の一つに過ぎない。本質はキリストを磔にしたローマ帝国そのもののままなのだ。
「ローマ」という国は滅びても、法王の統治世界は拡大していった。
この統治方式をまねしたのが国際金融資本であり、グローバル企業と呼ばれるものなのだ。
キリスト教の敵は異教徒であり、獅子身中の虫のユダヤ教徒であるが、国際企業の敵は経済至上主義をとらないロシア・中国などの国々である。
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日本はキリスト教徒やユダヤ教徒にとって「異民族」であり「異教徒」。
右の頬を打たれたら左の頬を出せ----有名なキリストの教えだが、今のキリスト者は「撃たれそうに感じたら先制攻撃で相手を殺せ」である。
悲しいかな、我が日本人もかつては「善隣友好」を当たり前としてきたのだが、今は遠交近攻---領地確保に余念がない。
改めて考えさせられた次第である。
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