2012年7月22日日曜日

淡路島は国生みの島

おのころ島神社。
それは、国生みの神が泥水をかきまぜて、最初に落ちた一滴が国の中心である淡路島となり、次々に滴らせて九州、四国、本州やほかの島々を作ったという伝説に基づく。

どうやら記紀というものにそのような記述があるらしい。
おのころ島神社は南あわじ市のさもない片隅にあった。

近くにはコンクリートで区画された圃場の中に、「葦原の国」なる小さな祠がある。
さらに、小学校や郵便局の近くには「天の浮橋」なる天と地の間の神の通り道がある。
写真では広い場所にあるように見えるが、住宅地の一角で、簡単に見過ごしてしまいそうだ。
神社の鳥居は高さ21.7メートル、イザナギ、イザナミの二柱が祭られている社にふさわしく壮大である。
この鳥居は今から30年前に建立されたものです。

今年は古事記編纂1300年だそうですが、古事記によると、
昔、神々は高天原に住んでおられましたが、「この漂っている国を整えて作り固めよ」との天津神の命を受けて、イザナギとイザナミの二神が天の浮橋に立って、天の沼鉾で青海原を「こおろこぉろ」とかき回し、引き上げた矛先から滴り落ちた潮のしずくが凝り固まってできたのが、おのころ島なのです。
夫婦はこの島で「国生み」をするわけです。
二神は島々の他に八百万の神々も生みました。

八百万神社は、おのころ島神社の西側奥に鎮座しています。
この近くに安産のお砂所があって、いかにも「国生み」の神らしいです。
本殿の東側にはご神木が安置されています。
ご神木の前側に、岐阜県栂ノ尾村の有名な淡墨桜から分けてもらったという、淡墨桜の孫桜があります。
もったいぶっておりました。これがおのころ島神社の正殿です。
夏休みに入った最初の日曜日の訪問だったので(?)、それほど人影はありません。
鳥居は大きいけど、とにかくこぢんまりした国生みの神社でした。
大鳥居は日本有数とのことですが、もっと賑わってほしいものと思いました。


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