先月、南相馬市に住む兄とはからって奈良県を訪ねた。
目的は故郷福島県川俣町の伝説の祖小手子姫ゆかりの土地飛鳥の地を歩くこと。
小手子姫は聖徳太子の時代の崇峻天皇の妃です。
崇峻天皇は蘇我馬子によって殺害されました。
この二人は、おそらく朝鮮出兵を巡って、食うか食われるかの関係にあったのでしょう。
小手子姫は、聖徳太子の力によって東北は川俣の地に逃れ、二人の子供たちは山形県月山へと流され出羽三山を開きましたが、最期まで親子が再会することはありませんでした。
小手子姫は故郷奈良の地を懐かしみ、川俣町の東山に鹿を放ち、放鹿山(花塚山)と名付けました。
また、山上には出羽三山を祭って遠くの子供たちに思いをはせました。
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わが今井家は、祖父ちゃんが川俣町の南の入り口、木幡神社のふもとで生まれました。
川俣町の伝説を思い、飛鳥の地、斑鳩の里を見つめているうちに、今井家と古代社会との関連もあるかもしれないと妄想するようになりました。
千葉市には今井神社と蘇我ヒメ神社が隣り合ってあったりします。これも勝手解釈で古代に結びつけることにしました。
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橿原市今井町。
桜井市崇峻天皇陵。
聖徳太子の法隆寺。
崇峻天皇を祭る大阪の堀越神社。
これらを見学し、場合によっては僕の終の棲家を考えてみようということです。
まず、橿原市の橿原神宮。
とても広々とした立派なところですが、思ったより人が少ないのでゆっくり参拝することができました。
写真の人物は僕の兄です。
宿は明日香村にとりました。
明日香村は蘇我氏の居住地です。
橿原市の東に畝傍山があり、その東が明日香村です。
近くには有名な石舞台古墳があります。
一体誰の古墳なんでしょうか。
民宿若葉のすぐ近くに岡寺というお寺があります。
到着が早朝だったことから、時間があったので境内を散歩しました。
そしたら、なんということか、僕たちは初めから面喰ってしまいました。
なんと、山主様の名前が「川俣さん」だったのです。
橿原市今井町のすぐ南西に川俣(河俣)神社があります。
漢字の若干の違いは問題にならないようです。近くに説明版にはちゃんと川俣と書いてあります。
また、福島の川俣町にも、昔は「河股城」があったとされています。
式内社 大和國高市郡 高市御縣坐鴨事代主神社 大 月次新嘗
式内社 大和國高市郡 川俣神社三座 並大 月次新嘗
旧村社
式内社 大和國高市郡 川俣神社三座 並大 月次新嘗
旧村社
やっぱり、今井家と川俣町には深いつながりがあるようです。
桜井市には崇峻天皇の陵墓があります。
当然天皇家の持ち物なので中に入ることはできません。
この近くには今井谷という集落があります。
東大阪市には、崇峻天皇を祭った日本唯一の神社堀越神社があります。
動物公園と隣接しています。
この街には川俣という町内があります。
橿原市の今井町です。
この町は昔、今井某という方が開いた街だそうです。
奈良の富の大半を生み出した時代もあるとのこと。
堺の鉄砲商人で茶道の三久の一人としても知られる今井宗久も当然かかわりがあったようです。
ひょっとしたら、僕たちと今井宗久はルーツが同じかもしれないですよね。そう考えると楽しいです。
いっぽう、ここは聖徳太子の寺法隆寺。分けても有名な夢殿。
何年か前に、東京上野の国立博物館で「・・・・絵伝」という凸版印刷と合同の映像展覧会がありました。
中のことに関しては、その時の映像を思い浮かべるしかありませんが、感無量です。
聖徳太子のことに関しては、京都大学の梅原猛が発表された論文が有名ですね。
そういう意味では、怨霊の巣窟みたいなとらえ方ができるかもしれません。
僕は何も感じませんでしたけれけど。
法隆寺の裏手に二つのお寺があります。
法起寺と法輪寺です。
この濁った池は法起寺の池です。
可愛い花が咲いていました。不思議な植物もありました。
世界はワンダーランドです。様々な不思議でいっぱい詰まっています。
東大寺には、日本人の夢がいっぱい詰まっています。
当時の日本で、こんな大きな鋳物が作れたんですよ。
この国にも、高いところなど恐れない建築士さんたちが大勢いたようです。
お水取りで有名な二月堂です。これまた景色もいいんです。
放鹿山・・・・・若草山です。
福島の花塚山公園には、今、鹿はいませんが、奈良公園から東大寺周辺は鹿だらけ。
お猿さんはいないので安心です。
自分は前にも見ていたのでこれで十分です。
2泊3日の奈良の旅は終わりました。
兄は高校時代の修学旅行を思い出していたようです。
同時に懐かしい顔ぶれを思い出したことでしょう。
後で言っていました。・・・ 「明日香村みたいなところに住んでみるのもおもしろいかも」と。
僕も、小さなアパートを借りておくのも悪くないな、と思いました。
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いよいよ最終日、帰り道は伊勢神宮に寄り道しました。
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