2015年1月8日木曜日

正史と赤史

正史というものがある。青史とも書く。
時代の征服者が書く歴史だ。
現代日本でいえば、自民党阿部政権が描くのが「正史」である。
民主党や共産党が描く歴史は「…という説もある」となる。
これを私は「赤史」とする。

つまり、今日の状況をして
「アベノミクスが奏功して景気は絶好調」----は正史。
「アベノミクスはインチキで、景気は絶不調」----が赤史。

「万世一系」が正史で、「実は全然つながっていない」が赤史。
「崇峻天皇は蘇我馬子に殺された」が正史で、「崇峻は聖徳太子その人」が赤史。

「天皇は慈悲深い」は現代の正史。
「天皇は残虐で、死んだあとでも祟る」は古代の正史。
「明治維新は勤王の志士と幕府の犬の戦い、薩長が幕府を倒した」が正史で、
「薩英戦争、下関戦争で勝利した米英が敗戦藩兵を利用して起こしたクーデター」が赤史。

何か争い事があった時、人は正否、善悪の理屈をひねり出す。
所詮は俺がおれがの意地争いに過ぎないものでも、
正邪善悪の色を付けられて「歴史」となる。
ホントは正邪善悪に色などない・・・。

従軍慰安婦問題
火をつけたのは確かに朝日新聞かもしれない。
しかし、それに油を注ぎ、うちわで扇いだのは、
読売新聞、NHK・・・あなた方ですよね。

どちらも、時の政権に寄り添っただけのこと。
現実が那辺にあるか、我々は知るすべを持たない。
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正史に近づけば、現世の利益が転がり込んでくる。
赤史に近づけば、敗れし者の真実=理念に近づくことができる。

その時々の利益を優先するか、理念を追うか、
その具体例にこれから少しずつ触れていきたいと思う。

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