2017年9月8日金曜日

巨大な古代湖ー奈良湖

竹村公太郎の地形から読み解く日本史より

引用開始

奈良盆地に流れ込んだ水は、すべて大和川に合流する
数千年か数万年前、亀の瀬付近で、山体崩壊ともいえる巨大地滑りが発生し、狭窄部を数十メートルの高さで埋め、この崩壊堆積物により、それまで大和川から排出されていた水がせき止められたというのが、奈良湖が出現したメカニズムと考えられる。
地滑りによって標高45〜50メートルで閉塞され、奈良盆地がその標高まで水没した、、、。
奈良湖は時とともに湖面の水位を下げ、後退し、農地へと変貌して開発が進んだ。
北葛城郡河合町にある廣瀬大社の縁起に「崇神天皇九年に一夜で沼地が陸地に変じ橘が数多く生えたことが天皇に伝わり、この地に社殿を建てて祀った。」とある。

引用終わり

奈良湖の時代には、縄文海進が未だ引いておらず、奈良湖はそれによる潟湖であった可能性も否定できないと思う。地形変動の要因は様々ある。
ここは、中央構造線上にあることも考慮から外せない。

日本の平野、盆地の多くが同様の現象によって形成されたのかもしれない。
そして、縄文海進が引いた時代やそのスピードがどんなだったかは、その土地土地によって異なるものと思われる。

0 件のコメント:

コメントを投稿