2015年4月13日月曜日

口太山-朽人山に思う


私の故郷、福島県川俣町の山と言えば
花塚山、女神山、口太山である。

花塚山は、小学生の折から高校時代まで何10回となく登った。
しかし、口太山は中学時の校内登山で一度登ったのみである。
体育館で説明を受けた。
口太山は朽ち人山とも言われていると。


姥捨て山という説明ではなかったと思うが、良い印象があろうはずはない。
覚えているのも、中腹の山道の一部のみで、頂上の景色などない。
曇天だったのかもしれない。

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親を山に捨てに行く行為。
悲しい、の一言に尽きる。

子が、断腸の思いで親を山に捨てる。
愛するわが子にそんな悲しい思いをさせてはならない。

自ら植物人間になったり、
ボケてしまって、昨日と今日の区別がつかなくなったり、
事故や病気が原因にしろ、何年も病院やホームを自宅にするような
そのような状態は拒否すべきである。

手遅れにならないうちに、自分が元気なうちに、
自分の始末は自分でするのが親の道であろう。

アフリカの百獣の王ライオンやゾウ達。
死期を悟ると、自ら隊列を離れ、ひそかにその時を迎えるという。

自死は倫理的に否定される傾向にあるが、
よくよく考えてみる価値があると思う。

三島由紀夫みたいな死に方では是非もないが、
弘法大師空海も、西行法師も見事な死にざまを見せている。
大往生の仕方は今から考えておいてもよいだろう。

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小手子の故郷の山を考えていたら、ふと、この山を思い出したので書き留めておく。

川俣町から二本松市に抜けるトンネルを出ると、今井の里がある。
ここから左折して林道を進むと、夏無沼から口太山に向かうことができる。



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