久しぶりに両国の大江戸博物館に行った。
チケットを買おうとしたら、品のいいおばさんが近づいてきて
『もしよかったら』とチケットをくれた。
これはラッキーと入場しようとしたら、別にチケットを買えと言われた。
もらったのは、入場100円割引券だった。
中でやっていたのは『大モンゴル展』
高校生のころ井上靖の蒼き狼を読んでいたし、最近では日経新聞で連載された陳舜臣の小説の感動もまだ残っていたので、食い入るように見てきました。
アメリカ、EU、中国と3極構造が鮮明になる今日この頃ですが、日本のような周辺諸国はどんな道をとるべきか、モンゴルは中華圏の中の存在なのだろうか・・・・・とか、妙な気もちも交じっていました。
実は、モンゴルも、清朝も純粋漢民族からすれば昔はある時は匈奴とか呼ばれる周辺の敵対勢力でした。現代の大中華圏からすれば、すでに『漢民族』といわれているようです。
もっとも、三国志や春秋戦国時代には、呉越も倭人伝の魏もみな当時は漢民族にとって異人種だったと思われますから、別に目新しいことではありません。英仏独伊がみな異人種なのに『西欧人』といわれるようなものです。
日米関係は、ペリー来航以来アメリカの居丈高な脅し外交に今も悩まされているし、中国も相変わらず脅威を与える存在です。日本が自立した国であり続けるためには宿命とでもいえるような課題の多い地理的位置にいるのですね。
アメリカでは、理不尽ともいえるトヨタたたきの真っ最中だし、対中国でも文物は学んでも下風に立ったこともありません。そんなことを考えながら、博物館を後にしました。
三鷹に帰ると、外は雪景色。
東京は、春になると雪が降るようです。春の移動性低気圧が、日本の東海岸に雪を運びます。
私の故郷福島でも、阿武隈山地では春が来て初めて大雪が降るのです。
大雪が春を告げてくれるのです。
1月までは楽に歩けた山道が、3月4月は歩きにくい泥んこ道に変わります。
もう少しの辛抱です。
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