23.守れ権現
守れ、権現、夜明けよ、霧よ、 山は命の禊場所。
行けよ、荒れくれ、どんどと登れ、 夏は男の度胸だめし。
何を奥山、道こそなけれ、 水も流るる、鳥も啼く。
馬子は追分、山樵は木遣、 朝は裾野の放し駒。
風よ、吹け吹け、笠吹きとばせ、 笠は紅緒の荒むすび。
雨よ降れ降れ、ざんざとかかれ、 肩の着筵も伊達じゃない。
山は百萬石、木萱の波よ、 木萱越ゆれば、お花畑。
雪の御殿に、氷の岩窟、 瀧は千丈の逆おとし。
さあさ、火を焚け、ごろりとままよ、 木の根枕に嶺の月。
夢にゃ鈴蘭、谷間の小百合、酒の肴にゃ山鯨。
守れ、権現、鎮まれ山よ、 山は男の禊場所。
雲か空かと眺めた峰も、今じゃわしらが眠り床。
歌はこんな感じ❣️
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