2021年2月8日月曜日

覇権国に戻らない米国ーー田中ニュースより

 田中宇の国際ニュース解説 会員版(田中宇プラス)202127

http://tanakanews.com/


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覇権国に戻らない米国

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バイデン米大統領が2月4日、外交政策について就任後初の演説を行い、ロシア

を「米国と世界にとっての民主主義の敵」、中国を「世界運営(グローバル・ガ

バナンス)の敵」であると規定した。ロシアに対しては従来通りだが、中国に対

して覇権運営上のライバルであると規定し、中国がすでに覇権運営・世界運営を

行なっていることを米国が正式に認めたのはたぶん史上初めてだ。


https://www.whitehouse.gov/briefing-room/speeches-remarks/2021/02/04/remarks-by-president-biden-on-americas-place-in-the-world/

Remarks by President Biden on America's Place in the World | The White House


https://www.rt.com/usa/514663-biden-roll-over-russia-speech/

Biden Vows to Confront Russia, Enemy of Democracy, and China, Enemy of ‘Global Governance’


この件は、前回の記事で書いた、先日のバーチャルなダボス会議で中国の習近平

が主導役になった半面、バイデンが欠席したことと関連しているだろう。バイデ

ンが発表した中国に関する規定は、私の前回の記事の分析が正しかったことを示

している(私自身の中で半信半疑なところがあったが払拭された)。中国はダボ

ス会議以外の、国連やその他の国際機関などでも、日常的に主導権を発揮する場

面が多くなり、覇権運営上の米国のライバルになっている。バイデンは中国に対

し、人権や著作権や経済(貿易戦争)の面でも米国の脅威だと述べたが、これら

は従来と同じだ。中国は、すでに得ている世界運営権(覇権)を手放さないだろ

うし、米国は中国を潰せないから、米国が唯一の覇権国である状態に世界が戻る

ことは二度とない。世界は不可逆的に多極化した。


https://tanakanews.com/210205davos.htm

中国主導の多極型世界を示したダボス会議


http://www.zerohedge.com/markets/rabobank-american-exceptionalism-back-except

"American Exceptionalism Is Back", Except...


米単独覇権体制の崩壊と多極化は通貨の面でも進んでいる。米国の投資会社ダブ

ルラインは、1月に発表した報告書で、ドルを世界の単独基軸通貨とする通貨の

米国覇権体制が崩壊し、多極型の基軸通貨体制に移行しつつあると指摘した。報

告書は「米国が、中国やロシアなど非米諸国に対してドルの使用を禁止・制限す

る経済制裁を多用しすぎるため、制裁された非米諸国だけでなく、中国などと貿

易や投資の関係を持たざるを得ない米同盟諸国も、増え続ける非米諸国との経済

関係においてドルを使うことを控え、世界的にドルの使用や備蓄が減っている。

対照的に、人民元や円、ユーロなど、他の主要通貨の使用や備蓄が増え、基軸通

貨の多極化が進んでいる」という趣旨だ。


https://doubleline.com/dl/wp-content/uploads/Taking-Aim-at-the-Dollar-in-a-Multipolar-Order-January-2021.pdf

Taking Aim at the U.S. Dollar, the World Builds a Multipolar Trade-and-Payments Order


http://www.zerohedge.com/geopolitical/doubleline-warns-events-are-motion-remove-dollar-reserve-currency

DoubleLine Warns Events Are In Motion To Remove Dollar As Reserve Currency


ここ数年、とくにコロナ危機下の昨年来、経済的に米欧が横ばいやマイナスな半

面、中国の成長がいちじるしく、世界経済において中国が占める割合が拡大して

いる。世界の諸国、とくに日韓豪など東アジア諸国は、中国との経済関係を拡大

していかざるを得ない。だが、米国はバイデン政権になっても中国敵視を続けて

いる。同盟諸国は、中国とドル建てで取引すると米国にばれて問題にされかねな

いので、中国との取引はドルでなく、人民元や円など相互の通貨で行った方が良

い状況になっている。この流れの中で昨年11月に締結されたのが、中国と日韓豪

NzアセアンによるRCEPの貿易圏だった。RCEPは多極化の具体例の一つだ。RCEP

締結前から、この貿易圏内での決済の非ドル化が進んでいる。昨年末にSWIFT

(銀行間の通貨決済用の国際ネットワーク)が発表した世界の資金決済の統計でも、

ドルの総額が減っている。


http://asia.nikkei.com/Opinion/Will-China-overthrow-US-dollar-hegemony-in-East-Asia

Will China overthrow US dollar hegemony in East Asia?


https://www.caixinglobal.com/2020-07-28/opinion-china-shouldnt-take-global-payment-network-swift-for-granted-amid-potential-us-sanctions-101585666.html 

China Shouldn’t Take Global Payment Network SWIFT for Granted


同盟諸国の多くは、トランプからバイデンになった米国が、非米諸国、とくに中

国に対する不合理な敵視政策をやめて、同盟諸国が中国と取引しやすい状況にし

てくれるのでないかと期待した。中国の台頭をある程度容認することが、米国覇

権を蘇生・延命する良い方法でもあった。だが、バイデン政権はトランプの中国

敵視の多くの部分を継承した。同盟諸国は米国に失望し、静かに米国を無視し、

目立たないように中国との取引を拡大していく道を選び始めている。それがRCEP

であり、前出のダブルラインの報告書となって現れている。ドル覇権のツールの

ように言われてきたSWIFTも、国際化やデジタル化が進む人民元の中国と本格的

に組まざるを得なくなり、中国人民銀行と合弁することになった。


http://www.zerohedge.com/markets/swift-sets-joint-venture-china-central-bank-ahead-imminent-digital-yuan-launch

SWIFT Sets Up Joint Venture With China Central Bank


トランプは覇権放棄の隠れ多極主義者だったが、軍産はそれが嫌だったので(不

正選挙によって)大統領をバイデンにすげ替えた。バイデンは覇権蘇生屋になる

はずだった。しかし実際は、中国やその他の非米諸国を不合理に敵視する策を全

力で続ける姿勢を見せている。バイデン政権は、トランプと別な形の(オバマや

ブッシュと似た)隠れ多極主義にとりつかれている。同盟諸国は失望し、多極化

が進む。


http://www.investmentwatchblog.com/fed-chair-powell-inflation-can-rise-in-2021so-what-happens-to-gold/

Fed Chair Powell: Inflation Can Rise In 2021…So What Happens to Gold?


https://www.thehindu.com/news/international/us-will-take-on-challenges-posed-by-china-directly-biden/article33755690.ece

U.S. will take on challenges posed by China directly: Biden


SWIFTの統計によると、ドルだけでなく人民元の国際決済の総額も減っている。

統計に出てくるのは、人民元の決済総額のうちの一部だ。中国の政府や企業は、

米国などからの批判をかわすため、諸外国との人民元決済をできるだけ非公式に

隠然とやっている。米国が中国を敵視するほど、中国は外国勢との人民元決済を

統計に載らないようにやり、統計上の元決済の総額が増えないよう努力する。中

国の覇権拡大や経済成長の度合いから考えて、実際の人民元の国際決済の総額は

増え続けているはずだ。米国が覇権を振り回すほど、みんな本当のことを言わな

くなり、統計が信用できなくなる。


http://nationalinterest.org/print/feature/coming-soon-demise-us-dollar-177428

Coming Soon: The Demise of the U.S. Dollar?


ドルの基軸性喪失や通貨の多極化は12年前のリーマン危機のころから言われてい

たが、潜在的な流れであり、今のように各所で指摘されるようになったのはトラ

ンプの4年間とコロナ危機を経てからだ。私は、03年のイラク戦争直後から多極

化を指摘・予測して書いてきたが、ずっと妄想扱いされていた。実は、マスコミ

権威筋で描かれてきた米国覇権の永続のイメージの方が集団的な妄想(権威に従

いたがる小役人的な脳内状態)だった。イラク戦争が隠れ多極主義的な故意の失

策だった可能性は、今考えても高い。当時から潜在的な多極化の流れがあった。


http://tanakanews.com/091004hegemony.php

多極化の本質を考える


https://tanakanews.com/070612china.htm

中露の大国化、世界の多極化


2月1日、ミャンマーの軍部がクーデターを起こし、政権をとっていたアウンサ

ン・スーチーらNLD幹部たちを拘束する事件が起きた。ミャンマー軍部から見

ると、スーチーは英国MI6の要員で「英米のスパイ」だ。これまで軍部は、内

外で人気があるスーチーといやいやながら組んできたが、米国が昨秋以来の政治

混乱で覇権が弱まっているのを見て、中国から黙認的な了解を取り付けた上で、

スーチーから政治権力を奪う試みとして、スーチー政権が2期目に入った日にク

ーデターを挙行した。ミャンマーは、地政学的に米英と中国の綱引きの場である。

ミャンマーのクーデターは、米覇権の衰退と中国覇権の台頭を示している。


http://www.wsj.com/articles/coup-puts-myanmar-at-the-center-of-u-s-china-clash-11612292576

Coup Puts Myanmar at the Center of U.S.-China Clash


米国はミャンマー軍部を非難し、日本やASEAN諸国など、アジアの同盟諸国

を通じてミャンマー軍部に圧力をかける策をとると言っている。だが米国と、日

本ASEASなど同盟国の間には、ミャンマー軍部に対する姿勢に齟齬がある。

ミャンマー軍部に対し、米国は強硬姿勢で非難するが、日本などアジア諸国は非

難したがらず、事情をお尋ねする対話を続けつつ、軍部を説得しようとしている。

中国も、似たような姿勢だ。日本は、どちらかというとスーチー寄り、中国は

どちらかというと軍部寄りで、日本と中国は裏で連絡を取りつつ、それぞれの

姿勢でミャンマーを説得し、政情の再安定をめざしている。


https://www.reuters.com/article/us-myanmar-politics-china-idUSKBN2A11P2

China 'notes' Myanmar coup, hopes for stability


マスコミ(=軍産)には「日本はミャンマー軍部に甘いので米国に批判されそう

だ」などと、いまだに米単独覇権が続いていると妄想する稚拙な「解説記事」も

あり、それを真に受ける軽信者も多そうだが、日本はもう米国から批判されても

受け流すだけだ。ミャンマーに関して、米国はすでに主たるプレイヤーでなく、

後ろの方で軍部を非難して騒いでいるだけだ(だから軍部がクーデターを起こし

た)。ミャンマーの問題解決は、米国でなく中国の世界運営の領域に取り込まれ

ている。中国は、覇権国に戻りたいバイデン政権に替わった米国がどのぐらい強

く出てくるかを見るために、ミャンマー軍部のクーデターを容認したとも思える。

東南アジアは以前から中国の覇権下で、近年は東アジア(日韓朝)も中国の覇権

下に入る傾向が強まっている。


http://asia.nikkei.com/Spotlight/Myanmar-Coup/Japan-seeks-dialogue-with-Myanmar-military-after-coup

Japan seeks dialogue with Myanmar military after coup


米国の政治的な混乱や不安定化は今後も続く。ネット大企業がトランプや共和党

支持者を排除して、民主党政権を牛耳っているのがネット大企業であることを見

せつけた。大リセットはネット大企業の独裁強化策であるとも言われている。だ

が、この独裁がずっと続くかどうか怪しい。先日、ネット大企業の筆頭であるア

マゾンのジェフベゾスがCEO(最高経営責任者)から取締役会長に「退いた」。

実のところ、ベゾスは退いたのでない。アマゾン社内における権力はすべて保持

し、自分の肩書きだけを替えた。


http://www.theguardian.com/commentisfree/2021/feb/04/amazon-jeff-bezos-monopoly-power-antitrust

At last, the regime that enabled Amazon's monopoly power is crumbling


この動きは多分、これからアマゾンが独占禁止法違反を米政界から問われ、解体

を強いられるかもしれないことと関係している。ベゾスはCEOを退くことで、

米政界からの攻撃が自分のところに直接来ないようにしたようだ。今はまだ民主

党政権内の、ネット大企業と左翼の対立が表面化していないが、いずれ左翼がネ

ット大企業を「大金持ち」として攻撃する傾向が強まる。共和党支持者の過半を

占めるトランプ派も、自分たちを追放したことへの復讐としてネット大企業を解

体・無力化する政治運動に参加してくる。ネット大企業の独裁は、昨秋来の米選

挙騒動で顕在化してしまっただけに、左右から攻撃の対象にされ、長続きできな

くなっている。独裁を顕在化させた内部勢力が、ネット大企業群を自滅に導いて

いる。


http://www.wsj.com/articles/jeff-bezos-exits-as-ceo-but-his-role-at-amazon-will-likely-little-change-11612399248

Jeff Bezos Exits as CEO, but His Role at Amazon Will Likely Be Little Changed


バイデン自身も、たぶん不安定な存在だ。バイデンは痴呆症で、大統領としての

署名ができないときに妻のジル・バイデンが代わりに署名しているのでないかと

いう疑いを、筆跡を鑑定した人が指摘している。バイデンの署名の冒頭の「B」

の字が、彼自身が以前から書いていた字体(Bの左側の縦棒が離れている)でな

く、妻のジルの字体(Bが一筆で書かれている)と同じになっていることに基づ

く疑惑だ。バイデンは痴呆症で、ときどき自分が何をしているかわからなくなる

時があると、以前から共和党支持者などが指摘してきた。バイデンが痴呆症だと

したら、コロナで直接人に会わず、演説も調子が良い時に撮っておいた動画を配

信すれば良い現状は、痴呆症がばれないので好都合だ。バイデンが本当に痴呆症

なのかどうか確認できないが、今後も疑惑の指摘が続く可能性が高い。バイデン

が痴呆症なら、軍産系や隠れ多極主義系などの側近たちのやり放題になり、側近

どうしの野放図な権力闘争が続き、米政治の不安定化が加速していく。


http://www.stationgossip.com/2021/02/this-is-odd-joe-bidens-signature-on.html

This is Odd: Joe Biden’s Signature on Latest Official Documents Is Raising Eyebrows


2021年2月5日金曜日

RNA転写ワクチンについてーーInDeepメルマガより

 In Deep メルマガ 128

202125日発行




どもどもどもども(ひょうきんな営業かよ)。


皆様におかれましては、お元気でいらっしゃいますでしょうか。



今回は早速本題というか、

日本でも、想定以上の早さでワクチン接種が開始されそうなことが、

昨日の報道で伝えられていました。



24日のフジテレビ系の報道より)

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《ワクチン接種17日以降開始 妊婦推奨除外も》


新型コロナウイルスのワクチン接種について、

医療従事者への接種を217日以降に開始するスケジュール案と、

接種対象に関する政府の検討状況が、FNNの取材でわかった。


複数の政府関係者によると、アメリカ・ファイザー社のワクチンは、

214日にも日本に到着し、15日に厚生労働省が正式に承認する見通し。


16日に、田村厚生労働相がワクチン接種実施に関する指示を自治体などに出し、

17日以降、医療従事者への先行接種を開始するスケジュールを描いている。


https://bit.ly/2YM2s28

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(ここまで)




この記事では、その後に、


 治験データが不足している妊娠中の女性については、接種を推奨する対象から除外する方向。


とあり、そして、


 また、16歳以上の若年層については、重症化率は低いものの、

感染者数が多いことから、海外の治験データも参考にしつつ、

接種を推奨していく方向で検討している。



16歳以上の若年層にも接種を推奨」を読んで、「ああ」と思いましたけれど、

先日のブログ記事「カナダの微生物学者たちが」でも少しふれましたように、

https://bit.ly/3jhHzVG


たとえば、一部の親たちは「愛情」から、

小さな子どもたちにマスクをさせ、手に消毒剤を毎日塗っている現状があります。


同じように「愛情」から、少年少女に、


「早くワクチンを打ったほうがいい」


と接種会場に子どもを向かわせる親も多く出てくることだと思われます。


マスクや過剰な衛生や孤立化と同じで、

ワクチンも今の世の中では「善行」と見なされますので、

それを良しとしないどのような理屈も(理論が存在しても)通じないはずです。


これだけメディアがワクチン賞賛の記事を書き続けているということは、

テレビの報道やワイドショーは長らく見ていないですが、

そちらはもっとすごいのだろうなと思います。


特にテレビの前にいることが多いと考えられる一部の高齢者たちの思考は、

完全に、そちらへの一方向になっている可能性もあります。


孤立化や自由の制限がこれだけ長いと、

本来であるなら理知的で理性的な人たちでも、それを失いがちでしょうし。



ワクチンの影響については、

その影響はウイルス自体と同様に、人種によってずいぶん異なるらしいことは、

新型コロナのパンデミックのこれまでの推移で何となく感じますので、

日本が、英国やイスラエル(ワクチン接種開始後から大幅な死者の増加)のような

悲惨な状態になることはないと願っていますが、

それとはまた別に、


「世の中の人々がさらにふたつに分断していく」


こともまた避けられないようにも思います。


今後、世の中が混沌とするなり、さらに何か収拾のつかないことが起きたり、

といった場合に、


「こういう世で本当に参考にすべき言葉は何だろう」


と思っていたときに、ふと目にしたのが、カール・ユングさんの言葉でした。


カールおじさんとも呼ばれるユングさんですが、

最近、ユングページというサイトからの引用を見ました。


「自分自身をよりよく理解するためのカール・ユングによる20の深い引用」

https://bit.ly/3az1zPV


という記事でしたが、その中の、いくつかは、


「今の時代に思うことかもしれないなあ」


と感じます。


20全部引用しても意味がないですが、たとえば、一部は以下のような言葉です。




(カール・ユングの言葉からの引用)

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「光の姿を想像することによってではなく、

闇を意識することによって悟りを開くのです」



「去る人を追わないください。そうしないと、来る人に会うことができません」



「私たちを苛立たせる他人についてのことは、

すべて、私たち自身の理解につながる可能性があります」



「私の人生は、私に起きていることではなく、私が選択したものです」



「自分の闇を知ることは、他の人の闇に対処するための最良の方法です」



「間違いというものは、結局のところ真実の基礎です」



「私たちを満足させないすべてのことは、

私たちが自分自身をよりよく理解するのに役立ちます」


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(ここまで)



何度か、


「闇の重要性」


ということが出てきまして、

そして、その「闇」こそが「自分たちを目覚めさせてくれる」とあります。


このことは今でこそよくわかります。


私にしても、初めてまともに自分に向かい合ったのは、

二十代の始めにパニック障害を伴う神経症となり、


「わー、なんか気が狂いそうだ」


という日々が続いている中で「自分と世界を見つめ直し始めた」部分があります。


そして、その後に表現活動をはじめて、

「自分と世界の闇を拾い直す」作業を続けたような気がします。



そして今でしょ。



先日の記事「エイズでも新型コロナウイルスでも

https://bit.ly/39QOmCA


でちょっとふれましたけれど、そこで書きました「反抗」というのは、

いつでも、自分自身の内部だけで起きている「反抗」であり、

外部にはほとんど向かいません。


でも、こういう「反抗」という内部の状態が強く起こるためには、

かなり強い「外世界の現実」が必要で、

今の状態はそれを誘発する程度のものではあり、

強い拒否感の中に生きていると思っています。



「闇の中に生きているので、闇を認識せざるを得ない」と。



カールおじさんの言うように、

確かに、闇を凝視すればするほど、認識のパワーも上がります。


いろいろなものが見えてくる。


自分の闇さえ見えてくる。



そんなわけで、今回はまた、コロナワクチンについて少し書かせていただきます。


今できることは、

少しでもコロナワクチンを回避できる人が増えるように希望するだけですので、

断片的になるかもしれないですが、書かせていただきます。




《治験の省略ぶりに感嘆》


最近、イギリス政府の公式ウェブサイトに、

ファイザーワクチンに関しての評価レポートがあるのを目にしました。


128日に更新されたもので、「結論」と上部にありましたので、

決定事項ということになりそうです。


Summary of the Public Assessment Report for Pfizer/BioNTech COVID-19 vaccine

https://bit.ly/39Nq38B


長いページでして、いろいろと書いてあるのですけれど、

やや驚くのは「毒性試験をずいぶんと省略している」ということです。


ざっと見ただけでも以下のような記述が見られました。


ファイザーのワクチンの正式名称は BNT162b2 というらしく、

文中ではそのように書かれてあるのですが、何だかわかりにくいですので、

ここでは、 BNT162b2 を当ワクチンと記します。




(英国政府によるファイザーワクチンの評価文書より)

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《単回毒性》

単回投与毒性試験は実施されていません。

これは許容範囲であり、関連するガイドラインに準拠しています。


《生殖および発生毒性 / 母体機能を含む出生前および出生後の発達》

そのような研究は行われていません。


《幼若動物に対しての投与を評価する研究》

そのような研究は行われていません。


《局所耐性》

そのような研究は行われていません。

一般毒性試験の一部として行われた評価で十分であり、別個の試験は必要ありません。


《その他の毒性試験》

そのような研究は行われていません。


《トキシコキネティクス(毒性及び毒性試験)》

ワクチンを用いた毒物動態学的研究は行われていません。

これは 、ワクチンの非臨床評価に関するWHOガイドラインと一致しています。


《遺伝毒性》

当ワクチンのすべての構成物の成分は脂質とRNAであり、

遺伝毒性の可能性はないと予測されるため、

当ワクチンの遺伝毒性研究は計画されていません。


《発がん性》

当ワクチンの構成物の成分は脂質とRNAであり、

発がん性または腫瘍形成性の可能性はないと予測されるため、

当ワクチンを使用した発がん性研究は実施されていません。


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(ここまで)



mRNA を利用したワクチンが「世界で初めてヒトに使用されるもの」であり、

中長期的にどのような影響が出るのかわかっていない中で、

このような膨大なスルー状態だったようです。


「遺伝毒性の研究」や「発がん性」は、

遺伝子に影響を与える可能性がないとはいえない RNA ワクチンに必要な気はしますが、

ただ、遺伝毒性も発がん性も、


「どちらも研究して評価するには、大変に長い時間がかかる」


ことは確実で、評価がスルーされたのはそのためでしょうかね。


「とにかく早く仕上げたい」と。


先日の記事に書きましたけれど、当初の試験終了予定日は、


2023131日」


であったわけで、それが 2020年度中には完成しています。

https://bit.ly/36L894B



なお、最近の英国 BBC は、

イスラエルへのワクチン供給について以下のようなことを報じています


その記事の小見出しは、以下のようなものでした。



121日の英BBCの記事の小見出し)

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Covid-19 に対する予防接種数でトップの国の1つであるイスラエルは、

世界のモルモットとして行動することと引き換えに、

大量のワクチンを購入したことが判明した。


https://bbc.in/3oPjDdu

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(ここまで)



もう少し以前のイスラエルの報道には以下のタイトルのものがありました。



110日のイスラエルの報道のタイトル)

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イスラエル政府は「COVID-19 ワクチンの巨大な実験所」になることに同意した


https://bit.ly/3oJ6dzO

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(ここまで)



内容を簡単に書きますと、ネタニヤフ首相は、


「イスラエルの自国民900万人をワクチン試験のモルモットとする」


という条件で、ファイザーから真っ先に500万のワクチンを提供された、

ということが書かれています。


イスラエルの報道には、ネタニヤフ首相と元首相であるエフード・バラック氏の、

それぞれの言葉が記されています。




(イスラエルの報道より)

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[ネタニヤフ首相の言葉より]


「イスラエルは 、接種の結果、副作用、有効性、さまざまな種類の集団、年齢、性別、

既存症の状態などに応じて抗体を開発するのにかかる時間など、

データと、収集した詳細をファイザーに送信することを約束した。

この合意には、ファイザーに送信されるさまざまなパラメーターが詳細に記載されている」

https://bit.ly/2YI9ncq



[エフード・バラック元イスラエル首相の言葉より]


「このデータはファイザーにとって宝の山だ。

ワクチン接種後に誰かが亡くなったとき、あるいは、

私のような年齢の人(高齢者)が、

より頻繁に亡くなる傾向があることを示すことができるので、

ファイザーにとって大きな資産となる」

https://bit.ly/3oPkmLK


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(ここまで)




アメリカのある医学メディアは、これについて、


「イスラエル市民は、非倫理的で、承認されていない、

合意に基づかない大規模な人体実験の対象となってしまった」


と述べていて、そして、これは、医療の倫理規定を定めた「ニュルンベルク綱領」

に違反しているとしています。



ニュルンベルク綱領とは、1947年に定められた「非倫理的な人体実験研究」

に関しての倫理原則で、以下のブログ記事で少し取りあげています。



◎ニューノーマルという名のカルト

投稿日:20201026

https://indeep.jp/the-cult-name-new-normal/



この記事は、英国の精神分析医の文章をご紹介したものです。


今読み直しますと、

昨日のブログで書いたことが繰り返されていることを改めて思います。




(精神分析医ブルース・スコット氏の投稿より)

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私たちの生活は、もはや正常に戻ることはなく、

ウイルスとは何の関係もない将来の生き方のために、ニューノーマルが開始され、

私たちは条件づけされている。


子どもたちは学校で社会的距離を置いており、特定の状況でマスクを着用させられ、

教師によって感染源のように扱われ、

手指消毒剤で 1日に何度も何度も執拗に手を洗わされる。


このことにより、子どもたちに恐怖が植えつけられ続けている。


精神分析的思考を利用すれば、子どもたちに押し付けられたこのような強制的指示は、

今後、多くの子どもたちが社会に不安を感じ、

社会的な相互作用を恐れるように成長することを確実にする。


https://bit.ly/3jixRm5

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(ここまで)



さらに以下のように記しています。



(精神分析医ブルース・スコット氏の投稿より)

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私たちは今、不安定な「転換点」に入っている。


ウイルスが理由ではない。


そうではなく、これらの新しい規則に従い、

外でマスクを着用することに異議を唱えない、

非個人化されたカルトの人々によっての転換点に入っている。


https://bit.ly/3jixRm5

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(ここまで)



これなんですよね。



 非個人化されたカルトの人々



が、今後の世の中の「闇」の中心となっていく。


特に「正義心のある人たち」や、「強い責任感のある人たち」が、



「間違った概念を真実だと思い込む」



ことが社会を「永遠の暗闇」に導くと思っています。


私の北海道の父親などは、定年まで教師をしていましたが、

正義心がとても強く、教師時代には地元でも尊敬されていた人でした。


そのような人が、たとえば、電話で私に、


「マスクちゃんとしてるか」


と言う(苦笑)。


このような正義心が社会全体にあふれだすと、特に小さな子どもたちにも、


「それが正義として伝わってしまう」


可能性があります。


ポル・ポト政権のときには、子どもが大人を殺しても罪になりませんでしたが、

似たものを感じます。


ポル・ポト政権時代の「児童に向けた指令文書」には、


「たとえ親であっても、社会の毒と思えば微笑んで殺せ」


とあります。


映画「キリング・フィールド」では子どもが大人たちを次々と殺す様子が、

生々しく描写されていました。


ポル・ポトの言葉に以下のようなものがあり、

今でも座右の銘です(なんか表現が違うだろ)。

これも「児童に向けた指令文書」からです。



 泣いてはいけない。泣くのは今の生活を嫌がっているからだ。

 笑ってはいけない。笑うのは昔の生活を懐かしんでいるからだ。



まさか、こんな概念を思い出す時代が、

自分の生きている時にやってくるとは思っていませんでした。


30年くらい前に、この言葉をテーマにした舞台をやろうとして、

挫折したことがあります。


「どう想定したら、こういう言葉が出る状況を作り出せるのだろう」


というのがわからなかった。


でも、今はわかります。



マスクによる子どもの脳成長の阻害。

マスクによる「人間を認識できない子どもたち」の社会集団の形成。

社会的距離による人間の相互関係の破壊。

持続する孤独化のストレスによる胸腺の萎縮。

過剰衛生による常在菌の破壊。

RNAワクチンによる遺伝子的な不健康の拡大。

中小ビジネスの恒久的な破壊。



 笑ってはいけない。笑うのは昔の生活を懐かしんでいるからだ。



という状態が、ありありと浮かびます。


現実は想像を常に上回りますね。


まあしかし、このポル・ポトの指導書に書かれてある概念は、

今の世界の指導者たちが向かおうとしているところと似ています。



(ポル・ポト政権「子どもへの指令文書」より)

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我々は独自の世界を建設している。新しい理想郷を建設するのである。

したがって、伝統的な形をとる学校も病院もいらない。貨幣もいらない。


たとえ親であっても、社会の毒と思えば微笑んで殺せ。


今住んでいるのは、新しい故郷なのである。

我々はこれより過去を切り捨てる。


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(ここまで)



いわゆる「グレートリセット」などと本当によく似たイメージですが、

世界レベルで進められているというのが、過去とは違います。




ところで、ファイザーやモデルナのコロナワクチンは mRNA ワクチンですが、

それについての懸念というのか、

そういうものをさらに思わせる概念を最近知ります。





《コロナウイルスワクチンをいくつかの観点から見る》



東京大学名誉教授で、ウイルス学者の山内一也さんという方の著作で、


『ウイルスの意味論 生命の定義を超えた存在』

https://amzn.to/2YN2uqg


というものがあるそうです。


「あるそうです」というのは、インターネット上で書評を見まして、

それで知った次第で、その後に注文しましたけれど、まだ到着していません。


読んだのは、帝塚山大学 現代生活学部の方による書評でしたが、


「遺伝子同士の不本意な衝突」


というものが、「予想を超える結果を生む可能性」について書かれています。


たとえば、これはワクチンとは異なる話ですが、

「かつてブタの臓器を使っての異種間移植」の研究が行われていたことについです。


抜粋します。




(『ウイルスの意味論』書評より)

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RNAウイルスは転写の際にエラーチェック機構が無いので、

非常に突然変異を起こしやすいとされている。


特に注目すべきは内在性レトロウイルスの存在である。


かつてはブタ臓器を用いた異種間移植が有望視されていた。

ところが、ブタのDNA内に多数のレトロウイルス遺伝子が存在することが分かった。

これらはブタがある種のウ イルスに感染することを防いでいると考えられている。


しかし、ブタにとって有用なこれら内在性レトロウイルス群は、

人間にとって完全な異物となる。


もしブタの臓器をそのままヒトに移植してしまうと、臓器が生着した後、

臓器受取人(レシピエント)がブタのウイルス感染症に悩まされる危険性が生じるのである。


そのためブタを用いた異種間移植の研究は停滞してしまった。

現在は内在性レトロウイルスを持たない子豚づくりを研究している段階とのことである。


ヒトにおいても内在性レトロウイルスは、

感染したウイルスの発病阻止に役立っているという強力な説がある。


実はヒト遺伝情報全体(ゲノム)の約9%は内在性レトロウイルスであり、

身体を構成するタンパク質を符号化(コード)する遺伝子(1.5%)より

はるかに多いことが分かっている。


またレトロウイルスをDNAに組み込むために必要な

「レトロトランスポゾン」(細胞内を動き回る動く遺伝子)の存在も知られているが、

ヒトゲノムに占める割合は34%にも達しており、

ヒトの生存に積極的な役割を果たしていると考える理由の一つとなっている。


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(ここまで)



レトロトランスポゾンなんて初めて聞いた言葉ですが、以下のようなもので、

「レトロウイルスをDNAに組み込むために必要」なものらしいです。



(レトロトランスポゾン - Wikipedia

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レトロトランスポゾンは「可動遺伝因子」の一種であり、

多くの真核生物組織のゲノム内に普遍的に存在する。


レトロトランスポゾンは、自分自身を RNA に複写した後、

逆転写酵素によって DNA に複写し返されることで移動つまり「転移」する。

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(ここまで)



このようなものの医学的意味を書きたいわけではなく、

人間というものは、



 ヒト遺伝情報全体の約9%は内在性レトロウイルス



であったり、



 レトロトランスポゾンがヒトゲノムに占める割合が34%



に達していたり、そして、それが、



 ヒトの生存に積極的な役割を果たしている



という可能性がある。



そういうものが、ある意味での均衡を持って遺伝子内に存在している人体に、


「不用意に外部から RNA を注入しても大丈夫なものなのか」


ということです。


このことはあくまで素人的な懸念に過ぎないですが、

先ほど書きましたように、ファイザーののワクチンは(おそらくモデルナも)、


「遺伝毒性のような遺伝的な問題の検証は一切行っていない」


ことが書類からはっきりとしているわけで、長い目で見た場合、



「何が人体に起きるのか本当にわからないままの見切り発車なのではないか」



ということを思うのです。


イスラエル政府は、そのようなことを承知で、


「私たちの国民を実験に使いましょう」


と申し出たわけですが、ただ、このような遺伝子の問題の影響は、

何か明らかに身体がどうなるということでもないでしょうし、

さまざまに起きるまでには時間もかかることかもしれないですが、



「接種した人の人生において、何も起きないということはないのでは?」



と思わざるを得ないのです。


内在性レトロウイルスというのは、もともと「人体にあるRNAウイルス」のことで、

なぜ、人体がそれを持っているのかは明確な理由はわかっていません。



(内在性レトロウイルス - Wikipedia

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内在性レトロウイルス とは、ウイルス以外の生物の生殖細胞のゲノムの中に存在する、

ウイルスのゲノムによく似たゲノムの配列のうち、

レトロウイルスによく似たゲノムの配列。


過去にレトロウイルスに感染した生物のゲノムにレトロウイルスのゲノムが取り込まれ、

それが子孫に受け継がれたものと考えられている。


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(ここまで)



新型コロナウイルスがレトロウイルス(DNAに作用する)なのかどうかは、

確定的ではないものの、

最近ご紹介したいくつかの論文ではそれが示されています。


以下の記事の後半にそれに少しふれています。



「ワクチンのmRNAの作用が半永久的に体内に残る可能性」について知る

https://bit.ly/39MwSHJ



論文は以下にあります。

この「逆転写」というのは、それがレトロウイルスであることを示すものです。



・新型コロナウイルスの RNA 逆転写され、ヒトゲノムに組み込まれる

SARS-CoV-2 RNA reverse-transcribed and integrated into the human genome

https://bit.ly/36FptrG



人間の体内で、規律を持って活動している(あるいは休眠し続けている)

はずの内在性レトロウイルス等に、


「干渉」


した場合に何が起きるのか。


もちろん、それはわからないです。


ただ、「内在性レトロウイルス」についての海外の論文を読んでいますと、


「どうもいろいろな病気と内在性レトロウイルスの関係がある」


ようです。



2004年の論文では、


「統合失調症患者の漿液から内在性レトロウイルスへの抗体が多く検出された」


ことが述べられています。


統合失調症患者では、逆転写酵素(レトロウイルスであることのマーカー)が

対称群の4倍の濃度で検出されたそう。


論文のタイトルは、


「ウイルスと統合失調症 - 単純ヘルペスウイルスに焦点を当てる」

https://bit.ly/3oQ0bgO


というものです。


ここに「単純ヘルペスウイルス」という言葉が出ています。


これでふと思い出したのですが、

2016年にイタリアで行われた研究で、



「不妊女性たちの半数から謎のウイルスが検出された」



ということがありました。


小規模な研究ですが、不妊女性たちから「だけ」、

HHV-6A ウイルス(ヒトヘルペスウイルス6)の DNA が見出されたのです。


2016年の以下の記事に記しています。



◎不妊女性たちの半数から検出される「謎のウイルス」

https://bit.ly/2N0OoPG



何かこう、いろいろな疾患や症状の分野で、RNA  DNA といった遺伝子が、

強く関与している可能性が示されている気がするのです。


それだけに「安易に介入してはいけない部分では」という思いが解けないのです。


先ほどの『ウイルスの意味論』の書評にも、

ヘルペスウイルスについて以下のように記されています。




(『ウイルスの意味論』書評より)

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ウイルスがヒトと積極的に共生している例は、いくつか知られている。


たとえばGBV-C というウイルスは、

エイズウイルス(HIV)の感染を抑制していると言われている。


また、無症状800人の、

メタゲノム解析(微生物コミュニティ=『細菌叢』から直接ゲノムD NAを抽出し、

様々な系統由来のDNAがミックスされた状態でDNA解析を行うこと)を実施したところ、

42%のヒトで19種のウイルスが検出された。


最も多かったのはヘルペスウイルスだった。


そしてヒトにおいてヘルペスウイルスのファージが、

細菌の侵入を防いでいることが示唆されている。


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(ここまで)




関係ない話ですが、PCR検査では、これらの「42%のヒトで19種のウイルス」

のようなものの遺伝子の断片がコロナと判定されていることもありそうですが、

ともあれ、mRNAワクチンという思考方法はどこか危険に感じます。



なお、この書評では、書評としてではなく、これを書いた方の意見として、

以下のように締められていました。




(ここから)

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新型コロナウイルス感染症に対抗するためのワクチン開発が始まっているが、

その見通しは決して明るいとは言えない。


その理由の一つは、抗体依存性感染増強(ADE)現象が知られるようになり、

単に血中抗体価(主として免疫グロブリンG)を高めるだけで話は終わらないことが、

しばしば観察されているからである。


具体例として、


1. デング熱ワクチンは、未感染の被接種者で、ADEによる重症例が増加した。


2. エボラ出血熱のワクチン開発も、同様の理由で停滞している。


3. エイズでは、ウイルスの変異が多く、弱毒生ワクチンが危険なため、

他の方法でいくつかのワクチンが作られた。

しかし中和抗体(病気の発症を防ぐ抗体)をうまく作り出すことができていない。


4. ヘルペスウイルスでもADEで失敗している。


5. 猫伝染性腹膜炎ウイルス(コロナウイルスの一種)ではADEが確認され、

開発中止になっている。


6. コロナウイルスの仲間であるSARSMERSでも、ADEを克服できず、

ワクチン開発は停滞している。


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(ここまで)




今回はふれないですが、私は「エイズとコロナの共通点の多さ」から、

このふたつが、少なくとも「似ている存在」だとは考えています。


最近多く報じられる「コロナの後遺症」の報道からも思うところがあります。


そもそも、


「ウイルス感染症での後遺症?」


と思われることはないでしょうか。


ウイルス性感染症での後遺症というのは、

一般的には、神経などに永続的な損傷を受けてしまった場合などがありますが、


「ウイルス性感染症で、完治したのに後遺症?」


といつも思うのです。


そういうウイルス感染症が他にあるのかどうか、調べてもわかりませんでしたが、

たとえば、子どもの時に水ぼうそうにかかって発症した後、

ずいぶん経ってから「帯状疱疹」になったりしますが、

この場合、水ぼうそうのウイルスはずっと体内に残り続けているわけです。


結局ふと思うのは、


「それと同じで、体内に居続けているのでは?」


ということなんですが、

たとえば、やはり「体内に居続けるウイルス」であるエイズの場合は、

プロウイルスと呼ばれる休眠状態のまま体内で何年も過ごし、

何らかのキッカケで感染拡大が始まります。


「そういうのと似ていることなのではないのかなあ」


という気もするのです。


PCR検査では何もわからないですから。


それはともかく、話を少し戻しますと、

私自身は「エイズウイルスとコロナウイルスが似ている」と考えていますが、

それを踏まえて、上にあります、



 エイズのワクチンでは中和抗体をうまく作り出すことができていない。



という部分を読みますと、

今回のコロナワクチンについても、同じように考えざるを得ません。


なお、この書評を書いた方が、この部分を書くにあたって参照した論文は、

2018年の以下の論文となります。



Viral-Induced Enhanced Disease Illness

(ウイルス誘発性が強化された疾患)

https://bit.ly/2MrlW9J



過去のADEについての研究です。


ここでは、SARS  MERSコロナウイルスについても書かれています。

以下は MERS ワクチンについての部分です。



2018年の論文より)

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動物実験からの観察は、以前に MERS-CoV に感染/ワクチン接種された個人において、

重度の肺病変を含む増強された疾患の発症の可能性のリスクを強調している。


さらに、MERS-CoVと他の循環ヒトコロナウイルスとの間の非中和交差反応性の存在は、

MER-CoV誘発性 ADE に寄与する可能性がある。


しかし、これはまだ研究されておらず、

コロナウイルスワクチンの開発とテスト中にさらに調査する必要がある。


https://bit.ly/2MrlW9J

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(ここまで)


ここに、


 前に MERS-CoV に感染/ワクチン接種された個人において



とありますように、一度その抗体を持つと、

「後にさらに重いコロナ感染症として発症する可能性」

が示されていることになります。


現在流通しているワクチンで、その検証ができているのかどうかは



それにしても、ワクチンの開発側は、この ADE を絶対に知っているわけで、

それでも、このように治験過程を省略して流通させたことにはなります。



いろいろと思いますけれど、

これが現実である上に、もうすぐ日本にもやってくることになりました。



今回は、ワクチンについて、「だから悪い」というのではなく、

こういうような資料が存在していることを、皆様方ならどうお考えになるのかな、

ということで、いくつか提示させていただきました。


先ほども少しふれましたけれど、

「ワクチンは絶対に有効」だと確信している人たちに対して、

このような資料を提示しても通用しないとは思います。


しかし、ほんの少しでも、これらのことを知り得る方がいらっしゃればと思います。


ちなみに、メルマガだけではないですが、私の書くものは、

ブログを含めてすべて連絡なしで転載や転送がOKですので、

(投稿した瞬間から著作権的なものは放棄しています)

検証できるような知識のある方々が、

私よりもうまく人々に少しでも伝える機会ができれば幸いです。


それでも、

個人が特定されるような SNS などは避けたほうがいいと思います。


ある専門家の方がおっしゃっていましたが、

今は、SNS 上で、


「専門家同士でさえ、ワクチン肯定派と否定派が罵り合っている」


ような状況もあるらしいです。


でも、誰とも喧嘩なんかする必要はないです。

対立や争いは無駄な消耗です。


本当の「抵抗の姿勢」は、誰も傷つけることなく、

自分も傷つくことなく「空気のように何かが伝達していく」ことです。


そう思います。


ワクチンの日本への上陸が約10日後にせまった日のメルマガでした。


他にも、削除された論文に以前ありました「治験でのマウスの不妊率(50%)」

とかいろいろ書きたいこともあるのですが、

長すぎるのも失礼なですし、今回はこのあたりまでとさせていただきます。


できるだけ不安を感じることなくお過ごし下れば幸いです。


In Deep

 靖洋

https://indeep.jp/