2018年7月13日金曜日

根無し草

故郷を離れ、とりあえずながら隣県に住まい始めた僕は、ある意味、根無し草と言えるが、戻りたければいつでも出来るから、本当の根無し草ではない。

これが、アメリカ大陸の人々だと、だいぶ話が違う。

故郷を追われて来た人、買われて来た人、新天地を求めて故郷を捨てた人たちがいる。
はっきり言って、居直り強盗になって元々の住人達を皆殺しにして来た人々の末裔、という負い目を持っている。
全ての住民、全ての子孫達が、この負の財産を永久に持ち続ける。

先祖の悪事を、子孫は永久に持ち続けるのか?
それは、日本人でも戦中の悪行の償いはどうすれば良いのか、に繋がるのだが、アメリカ大陸の人々だとだいぶ話が違う。
根無し草だと、懺悔して家に帰るという手がないのだ。

彼らを救うにはどうすればいいのか、今の僕には解らない。